2013年9月13日金曜日

時間給の安い人が時間給の高い人の時間を節約するために働く

社会人なりたての頃、先輩にやたらと雑用を頼まれましたよね。これは「下っ端は雑用でもやってろ、お前にいい仕事は回さねえ」ということではありません。合理的な仕事配分なのです。

例えば薬局の仕事を例にとります。
薬局の従業員は通常2タイプ。薬剤師と事務です。


薬剤師は当然ながら薬剤師免許を持っていますので、調剤や投薬を行うことができます。対して事務はそれができません。じゃあ何をするのかというと、レセコンの入力やレセプト請求、レジ業務や掃除など、薬剤師でなくてもできるその他の仕事をこなします。

もちろんこれらの仕事は薬剤師でもできるので、事務を薬剤師に置き換えてもいいわけです。むしろその方が仕事はラクになります。

問題は薬剤師の方が人件費が高いこと。ゆえに薬剤師でなくてもできる仕事をできるだけ事務に流し、薬剤師の時間を節約(ないし減員)した方が経営的には正しい。


つまり、事務(時間給の安い人)が薬剤師(時間給の高い人)の時間を節約するために働いている構図です。これを、新米薬剤師とベテラン薬剤師に置き換えても同じこと。

この考え方はビジネスの基本です。これを理解しているかいないかで、仕事に対する姿勢やものの見方もずいぶん違ってくるはず。



専業主婦家庭の妻が家事を一手に引き受けているのも、共働き家庭(DINKS)の夫が家事をするのも、同じ理由からですね。前者は夫の時間給>妻の時間給だからであり、後者は夫の時間給≒妻の時間給だから。

もし妻の時間給の方が高ければ、夫は家事比率を上げなければなりません。高給の妻が家事に時間を使うくらいなら、時間給の安い夫が家事をして、その間妻に休んでもらった方が合理的だからです。

さらに夫も妻もかなりの高時間給である場合、これはもう家事代行サービスを使うべきですね。これが普及しないのは、頼む側の時間給>頼まれる側の時間給という状態に普通はなかなかならないから。

食洗機やルンバなどの機械に家事を外注するというのは賢い選択だと思います。人間に頼むより安価ですし、防犯的な意味で安心ですし、気も使わないし文句も言わない。

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自らの時間給を知り、投下するor得られる時間orお金を常に比較し、有利な選択をし続けること。「貧乏暇なし」の罠にはまらないように。

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