2014年9月19日金曜日

高齢者を狙うボッタクリ投資信託ってマジであるんですねって話


噂には聞いていましたが、ホントにあるんですねこういうの。

以前ある人から相談を受けました。その人は高齢者で、銀行にある程度まとまったお金を置いていて、ある金融商品が満期を迎えるため次の商品を提案されているがこれでいいのか?という内容。

なんとなく嫌な予感はしていましたが、案の定。パンフレットを見てみると、信託報酬が年1.5%を超えていました。その人曰く、「手数料はかからないって聞いたけど…」これって詐欺ですよね?

ひょっとしたら貴方の身近な人にもこうした魔の手が伸びているかもしれません。注意するべきポイントを3つにまとめました。


1.そもそもなぜ投資するのか再考する


ある程度蓄えのある豊かな高齢層の場合、リスクを取って資産を増やす必要性は薄いですよね。対してまだ子どもが小さい現役世代はその逆であることが多いでしょう。

銀行や証券会社の営業トークに惑わされず、よくよく考えてください。彼らはプランナーではなく、セールスマンです。何かを買ってもらい、その手数料で飯を食っています。それをゆめゆめお忘れなきよう。

もし「リスクを取って資産を増やしたい!」というのでなければ、その人はそもそも投資をする必要すらないのかもしれません。


2.何に投資するのか(ざっくりとでいいので)理解する


もし投資をするのであれば、何に投資するのか知っておくこと。「どうやって」や「どの商品を」は二の次です。

ざっくり説明すると、債券が低リスク低リターン、株式が高リスク高リターン(その中間が不動産ですが割愛)です。若いほど株式を、老いるほど債券を買うというのでとりあえず正解に近く、株式比率=(100ー年齢)というのがひとつの基準です。

つまり、
30歳なら株式:債券=70:30
70歳なら株式:債券=30:70
ですね。

ここからさらに和モノと洋モノに分かれますが、大きな違いは「為替リスクの有無」です。仮に海外の株式を購入するとまったく値動きがなくても円安になれば儲かり、円高になれば損するので、「債券なら低リスク」と海外債券を買っても為替の変動でガンガン値動きするのはあり得ます。


3.コストを確認する


「手数料はかかりませんので^^」とか言ってきたら、「じゃあおたくはどうやって儲けてるの?」と聞きましょう。んなわきゃーない。

買うとき、売るとき、ランニングコスト、この3つを確認しましょう。「手数料ではなく信託報酬です」とか言ってきます。名称に騙されてはいけません。


高齢者に進められるファンドの多くが「詰め合わせ商品」ですが、これらを「単独商品」にして別々に購入することでコストを大幅に削減可能です。

例えば50%を国内債券、残りを日本株式、先進国株式、新興国株式に3分割という比率のファンドが信託報酬1.5%の場合(話を分かりやすくするためだいぶシンプルにしています)、このまま3,000万円分買えば年間45万円支払うことになります。正確には元本から差し引かれます。

これを、個人向け国債を1,500万円分買い、SMT TOPIXインデックス・オープンを500万円分買い、外国株式インデックスeを500万円分買い、eMAXIS 新興国株式インデックスを500万円分買えば、持っているものはほぼ同じなのに支払いは 18,500円+27,000円+40,000円=85,500円 で済みます。これが毎年ですからね。

ちなみに個人向け国債は野村證券でキャッシュバックキャンペーンを頻繁にやっていて、1,500万円分の購入なら75,000円もらえちゃいます。


投資信託のコストは以下を参考にさせていただきました。

インデックス投資日記@川崎
低コストインデックスファンドの実質コスト完全比較 (2014年6月)





「そのお金はどういう属性なのか?」「生活防衛資金は他にあるか?」「守りたいのか?殖やしたいのか?」などなど、いろいろ聞いてみないと正しい戦略は立てれないものですが、彼らはセールスマンなのでそんなことは知ったこっちゃありません。

事実、その相談者は「守りたい、株は嫌だ」という認識にも関わらず、半分以上が株式しかも洋モノで構成されるファンドを買わされるところでした。

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一番いいのはちゃんと勉強して自分自身でファイナンシャルリテラシーを身につけること。それができないなら信用できるプランナーに相談してください。できれば有料の。なぜなら、最も信用できるのは「相談料で飯を食っている人」だからです。

もちろん家族や友人間で無料のアドバイスは飛び交っていますが、お互い本気ではないことも散見され、個人的にはあんまりだと思います。


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