2014年12月24日水曜日

賞与滅びろ


みなさんボーナス(以下、賞与と記載)はもうもらいましたか?この時期になるといつもこう思います。「賞与なんてなくなればいいのに」

別に賞与がもらえないことへの恨み節ではありません(もらっています)。一気にまとまった額がもらえてテンション上がる気持ちはわかりますが、賞与で喜ぶのは朝三暮四で喜ぶサルと同じだと自分に言い聞かせています。

理由は以下の通り。


そもそも賞与は月給の後払いである


これに尽きますね。同じ年収で賞与の有無の違いは

月給:50万円
賞与:なし
年収:600万円

月給:37.5万円
賞与:夏75万円、冬75万円
年収:600万円

こんな感じです。

賞与の時期だからと棚からぼた餅が降ってくるわけではないので、その原資はどこか?と言うと、その人の月給を低く抑えることによって貯めることができたお金です。

選択制にすると、それでも多くの人が認知バイアスから後者を選んでしまいますが、正解は前者です。会社に毎月12.5万円預けていても金利はつかないし、早くもらえればそれを運用することもできるし使うこともできるからです。

さらに退職の段になると、いちいちタイミングを図る必要があったり、一部がもらえなくなったりと、良いとこなしです。


また、「賞与支給前に退職の意志を告げると減額される」なんて話もありますが、上記を踏まえればこれはおかしな話です。

12〜5月→6月支給
6〜11月→12月支給

という解釈が一般的です。だからこそ入社直後の最初の賞与が少なかったり無かったりするわけで。12月に退職の意志を告げたとしても賞与は満額支給されるはず。

あるいは有給消化で在籍期間を伸ばして賞与をもらう作戦。当然会社は眉を潜めるでしょうが、理屈としてはもらえるはずです。


業績変動や歩合給などは除く


もちろん業種や職種によります。例えば営業職だと成果に応じた賞与は必須でしょうし、業績のアップダウンが激しい会社だと賞与が増えたりなくなったりで機動的に賃上げ賃下げを実行してたりも。月給はいじれませんから。

しかし薬局薬剤師のように売上も利益も安定している業種職種だと、年俸制にして賞与をなくすのが合理的です。それでもほとんどすべての会社で賞与制度をとっているのは、認知バイアスにより喜ぶ人が多いから、および会社にとってその方がトクだからです。(お金を手元に多く置いておけるし、退職の際何ヶ月分か節約できる)


もっと酷いのは退職金


昭和の負の遺産、退職金。月給の後払いどころではありません、年収の後払いです。賞与と同じく、その人が辞めることで棚からぼた餅が降ってくるわけではないので、その原資はどこか?と言うと…当然その人の年収を低く抑えた分ですね。(あるいは若手からの移転かもしれません。)

そもそも退職金って何なんでしょうね?辞めたらお金がもらえる?何で?

その人が優秀であればあるほど、退職にお金を払うインセンティブはありません。むしろお金を払って引き止める必要があります。辞めないでくれ、と。逆に、無能な人には小金を掴ませて早く辞めてもらうに限ります。Amazonが「退職したら50万円支給」で以前話題になりましたが、それならわかります。

そうした経済合理性を無視し、勤続年数が長い人ほどたくさんもらえる退職金。やっぱり「年収の後払い」でしかありません。賞与と共にこの世から滅びてほしいですね。

正確に言うと、すべて月給にオンしてほしいですね。
そして雇用を流動的に。


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