2015年1月21日水曜日

インドア派orアウトドア派の分類は大間違い 正しい分類は?


インドア派を否定しがちな自称アウトドア派へ言いたいことで書いた通り、「インドア派を小馬鹿にする自称アウトドア派は似非アウトドア派であり、単なる無趣味の記号消費タイプ」なんですが、そもそもインドア派orアウトドア派という分類は適切でしょうか?

「アウトドア派は社交的で、インドア派は非社交的」という世間のイメージは、実は大間違いです。


例えば、キャンプ好きはアウトドア派っぽいですが、ひとりキャンプなら?
例えば、自宅が好きだけど、ホームパーティー好きで人を招くのが好きなら?
例えば、休日は必ず出かけるけど、図書館などの屋内なら?スポーツなら?


社交的なインドア派、非社交的なアウトドア派はいくらでも挙げることができます。つまり「家のドアをくぐるかどうか」の別に何の意味もなく、その人の特性を正しく表現しないどころか誤解を招くことになります。

では正しい分類は?

ずばり 内向型人間 or 外向型人間 です。


【内向型・外向型とは?】


一言で表現すると、「低刺激を好むか、高刺激を好むか」です。

例えば、音楽を聴くときの音量。海外ドラマ『Supernatural』でカーステレオの音量をMAXにする兄ディーン・ウィンチェスターは外向型で、音量を下げる弟サム・ウィンチェスターは内向型ですね。



もちろん、ずっとこうではありません。内向型人間でも長時間低刺激環境で過ごすと少し刺激が欲しくなるし、外向型人間でも長時間高刺激環境で過ごすと刺激に疲れます。刺激ゲージの容量の違い、という感じでしょうか。

なお、最も強い刺激は人間。パーティー会場で次から次へと人に話しかけまくって上辺だけの話をしているのは外向型人間。居心地悪そうにしていて「早く帰って本が読みたいなぁ…」と思っているか、同じメンツで固まって深い話をしているのは内向型人間。


【内向型・外向型の長所と短所】


内向型は非社交的だが、思考が深く正しい判断を下すことが多い。習熟に”ひとりの時間”を必要とする分野で強いが、高刺激環境に身をおくことを求められる分野で弱い。

外向型は社交的だが、思考が浅く誤った判断を下すことが多い。習熟に”ひとりの時間”を必要とする分野で弱い(低刺激環境に耐えられない)が、高刺激環境に身をおくことを求められる分野で強い(苦ではない)。



どちらかが絶対的に良いということはありません。もしそうなら進化の過程で淘汰があったはずです。

それに、内向型or外向型は、ゼロかイチかでもありません。男脳度や女脳度、SかMかなどと同様ですね。内向型寄り30%とか外向型寄り60%みたいな。


ただ、民族によって比率が有意に異なるのが面白いところです。イメージしやすいと思いますが、欧米は外向型が多く、アジア系は内向型が多い。それぞれの民族が歩んできた道程がそうさせたんでしょう。



ということで、これからは「インドア派?アウトドア派?」と聞く代わりに「内向型?外向型?」と聞くようにしましょう。お互いどちらであるかを開示することにより、適度な距離感と頻度と内容で、人間関係を円滑に進めることができます。

内向型の人は無理に外向型に合わせるのはやめましょう。
外向型の人は内向型の人を巻き込むのはやめましょう。

違いを知り、認めることは、お互いの幸福に寄与するはずです。


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ちなみに、一見外向型が向いている「社長」の内向型or外向型を調査したところ、内向型社長の方が有意に業績が良かったとか。同じくらい業績が良い会社の外向型社長に、内向型の右腕がいるかどうかの調査はされていませんでしたが、ありそうな話だと思います。

私も著者も内向型なので、ついつい内向型の肩をもった書き方をしてしまいますが、内向型人間は過小評価されがちで外向型人間は過大評価されがちな社会なので、バランスを取る意味でこれくらいがちょうどいいかとσ(^_^;)


「内向型が”ひとりの時間”を活かして成果を出す」という点に加えて、「給与に大きな違いはない」という点にも注目。つまり、外向型は能力に比して貰いが多いのです。内向型はその逆、トホホ…


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