2015年3月6日金曜日

定期昇給と万年一定額給与、どっちがお得?


あくまで仮定の話です。

「同じ会社に一生勤めるとします。給与の支払総額は同じで、定期昇給していくプラン、ずっと同じ額の給与を受け取るプラン、どちらを選びますか?」

例えば上の画像は、年収300万円から初めて40年後に690万円に達する人と、ずっと年収495万円の人とを並べたグラフです。総受け取り額は同じ。


ファイナンシャルリテラシーがある人には簡単な問題ですが、以前あるグループでこの話を出したところ、誰ひとり正解者はいませんでした。

答えはもちろん…

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万年一定額給与の方が有利


はい、当たり前ですね。何のヒネリもない答えですいません。

「え、何で?」という人のみ読み進めてください。



↑は冗談ですが、要はこういうことです。

支払いは後の方が、受け取りは先の方が有利

つまり、給与の支払いが後回しになる「定期昇給」は、本来は会社側に有利な話なんです。金利がマイナスじゃない限りこれは数学的に正しい答えであり、議論の余地はありません。

しかし、多くの人は「定期昇給」を選ぶようです。理屈と感情の乖離ですね。もっとも、理屈はわかっちゃいるけど…という人と、そもそも理屈がわからない人とがいるようですが(^^;



さらに、ここからは前提条件から離れますが、「その会社が途中で潰れたらどうするの?」や「途中で辞めないといけなくなったらどうするの?」などの問題もあり、やはり「昇給プラン」は賢い選択とはいえません。


「持ち家か?賃貸か?」の神学論争にも通ずるものがあるかもしれませんね。賃貸派の多くが挙げるメリットに、「流動性」があります。「買っちゃったら何かあったとき引っ越せない(引っ越しにくい)じゃん」ってのと同様に、「昇給プランだと辞めれない(辞めにくい)じゃん」ですね。

関連記事:持ち家派の非論理的な意見を論破





また、「最初高くて、徐々に下がっていくパターンだとどうか?」と聞いたところ、「それだけは絶対にイヤだ」というリアクションでした。

ここまで読んだ方にはもうおわかりですね。実はこの「最初高くて徐々に下がっていくパターン」が最もおトクです。




誰ひとり正解者が出ず、理屈を説明しても納得できない様子(ちなみに全員女性)。しょんぼりして帰宅し、試しに妻に聞いてみたところ、

「そりゃ最初高くて落ちていくパターンが一番得に決まってるでしょ」
「あ、でも税金の関係で定額の方が手取り多かったりする?」
「途中で辞めて定額の会社に転職するなんて手はアリ?」

など、パーフェクトな回答で惚れ直しましたね。


ノロケで〆させていただきます(^^;

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