2015年3月2日月曜日

「配当金がもらえない株を何のために買うの?」にお答え


恒例(?)の、たまに聞かれるシリーズ。

今回は、「配当のない株買ってどうするんですか?」にお答えします。


ラーメン屋で例えます


友達三人組でラーメン屋を始めるとします。ひとり500万円を出資して1500万円で開業し、一年間営業した結果、もろもろの経費を引いて手元に300万円残りました。

さて、この300万円どうします?

1.三人いるから一人100万円ずつ配る
2.店の増設に使う

なお、このラーメン屋はめちゃめちゃ流行っていて、毎日大行列。そのため取りこぼしも多いが、新しい機械を購入したり店舗を拡張すれば増収増益が高確率で見込めるものとする。

となると…?




もちろん2ですよね。


会社にはライフサイクルというものがありまして


出展:wikipedia

縦軸が金額で横軸が期間。Aが売上でBが利益。

1が導入期、始めたばかりで儲かってません。
2が成長期、がんがん売上も利益も伸びていく。
3が成熟期、安定した売上と利益。
4が衰退期、そのままですね。

前述のラーメン屋の例は成長期。この期間は配当金を配っている場合ではありません、がんがん再投資して市場シェアを取りに行く期間です。

続く成熟期では配当をすべき。なぜなら再投資しても利益の増加が見込めないからです。


ウォーレン・バフェット氏は「内部留保のROE(株主資本利益率)が国債の利率以下であれば全額配当した方がいい」と言っています。その配当金で国債を買った方がマシだからってことです。

億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術
メアリー バフェット デビッド クラーク
日本経済新聞社
売り上げランキング: 3,395


配当なしで、いつ儲かるの?


「がんがん再投資して、会社が利益をあげるのはわかった。でも、じゃあ一体いつになったらお金がもらえるの?」というのもよく言われます。たぶんこの人は「現金=価値ある、株式=紙切れ」という誤解をしていますが、ひとまず置いておきます。

株価=EPS(一株あたり利益)×PER(株価収益率)

です。市場で決まった株価に応じてPERが変わるという感じ。会社ががんがん再投資して、利益もがんがん伸びれば、当然EPS(一株あたり利益)は増えます。その結果、PERが下がり、株が買われ、株価が上がります。

つまり、「配当金がない会社でも、EPSの増加が見込めるなら値上がり益が狙える」ということですね。以下記事参照。

関連記事:株式で得られるリターンは3つ、どれを狙うか?


さらに言えば、配当には税金がかかります。私が定期積立購入している投資信託を変更しましたでも書きましたが、税金を払いながら再投資するよりも、配当なし(無税)で再投資した方が有利なのは当然ですね。


とはいえ、配当なしの会社が必ずしも成長する会社とは限らないので注意。「配当の有無に関わらずトータルリターンの大きい株式を求める」のが正しい姿勢です。配当の有無を何らかの指標にすることはできますが、それを目的にするのは本末転倒かと。


関連記事:株式投資で利益確定はした方がいいのか?