2015年6月22日月曜日

カード会社から無料で加入できる保険の案内がきたけど、何故無料なの?

フリー ―<無料>からお金を生みだす新戦略

クレジットカード会社からDMが届き、なんだろうと思って開封すると「今なら無料で保険に加入できます!」って案内がきたこと、ないですか?


【ケース1】Iカード会社およびAカード会社

交通事故などで5日以上入院した場合、入金一時金として30,000円を受け取り。3年無料。さらにプラス500円/月で最高1億円の賠償責任危険補償(示談交渉サービスつき)と日額5,500円の入院補償の追加補償プラン。

【ケース2】Pカード会社

交通事故などで5日以上入院した場合、入院一時金として30,000円を受け取り。2年無料。さらにプラス990円/月で日帰り入院から180日までの入院や手術、死亡・後遺障害までを幅広くカバーする追加補償プラン。

ちなみに引受保険会社を見ると、すべてチューリッヒでした。

「無料で入れるなら是非」と思いますか?
「なんか怪しい…何で無料なの?」と思いますか?

私が分析したところ、こういうことです。


そもそも基本部分の保険料は非常に安い


ここでいう”基本部分”というのは、”無料プラン”のことです。すなわち「交通事故で5日以上入院したときに入院一時金が30,000円受け取れる」という保険。このような保険に単体で加入すると保険料月額はいくらになるか?

残念ながら私は保険数理士ではないので計算できませんし、同様の保険は見つけられませんでした。というかこんなピンポイントで加入するニーズはないでしょう。ただ、大阪府民共済 医療特約によると入院一時金20,000円に加え様々な補償がついて月額1,000円。


対する無料保険は、入院一時金のみである点、原因をほぼ”交通事故”に限定している点、”入院日数5日以上”と免責条件を設けている点を考えると、保険料は非常に安いことが予想されます。(私の感覚ではおそらく100円前後?)

「入院したら日額いくら〜」ではなく”一時金”というところもポイント。いつまで支払うかわからない前者に比べ、後者は単発なのでリスクの見積もりがしやすく、結果保険料も安く済みます。(「もし自分が保険金の払い手なら」を想像するとわかりやすいかと)


さて、そんな安い保険で客寄せする狙いはなんでしょ?


解約忘れ狙い?


「2年ないし3年の無料期間終了後は自動継続で、以降は高い保険料を取るつもりか?そういえばカード会社からだし引き落としは容易だよな!」と思って問い合わせてみると、「無料期間終了後は自動的に契約終了します」とのこと。(もちろんケースバイケースでしょうし、自分で問い合わせてください)

となると「解約忘れ狙い」ではなさそうですね。どう頑張ってもここから利益は出せません。つまり…


追加補償狙い


これですね。

「無料なら加入しておこう」と加入を決意していざよく読むと、無料で加入できるのは「交通事故で5日以上入院した場合に一時金30,000円」という保険だけです。続く追加補償プランの方には「あぁ、こういうことあるかも…」と思わせるようなあんな事故やこんな事故の事例がつらつらと。

「じゃあ追加で入っとくか」と、そもそも加入を検討すらしていなかった層にリーチできる。これがこの手法のミソです。



結論。

無料保険も追加補償も不要。ゴミ箱へGo!!


必要だと思う保険をゼロベースで探しましょう。




え?とりあえず無料のやつだけでも入っておけばって?

そもそも交通事故の場合は相手方や自分の自動車保険から何らかの保険金がおりる可能性が高いです(契約によります)し、ましてや5日以上入院するほどの大怪我、そんなときに一時金30,000円なんてはした金です。「もしそのときがきたらどこどこに請求する」と覚えておく脳内コストの方が高くつきますよ、というのが私の考えです。


生命保険のカラクリ
生命保険のカラクリ
posted with amazlet at 15.06.22
文藝春秋 (2013-05-10)
売り上げランキング: 3,421


交通事故に対する保険なら自動車保険を見直すべし、ですよ。以下参照。


関連記事:車をできるだけ低コストで保有するためのチェックポイント