2015年7月13日月曜日

「株で勝ったから奢るわ」の愚


ギリシャショックかと思いきやチャイナショック?と思ったらリバったりして、市場が荒れに荒れている昨今、みなさま如何お過ごしですか?

私はというと、いよいよ待ちに待った暴落がくるかと日々胸を踊らせて日々のニュースをチェックしたり、ちょっぴりショートで小銭を稼いだりしております。いえ、ほんの少額ですけどね。

こんなこと言うと「じゃあ奢ってよ」と言われそうですが、「株で勝ったから奢る」っての好きじゃないんですよ。なんか「パチンコで勝ったから奢る」みたいなね。

何がマズいのか、ちょっと考察してみました。

関連記事:株式投資の戦績は人に話さない


1.感謝されにくい


働いて得たお金、ギャンブルで得たお金。同じお金なのになぜか”ありがたみ”が違うようです。

大学生が「アルバイトで稼いだお金で後輩に奢ってあげる」は尊いけど、社会人が「株で儲けたお金で部下に奢ってあげる」はそうでもないらしく。

「どうせあぶく銭でしょ?」と考える人は多いようですが、ある程度投資(というか投機)をやったことがある人ならわかるはず。「数万円儲けた」ってことは「数万円損する」リスクを背負って得たものです。「あぶく銭」の定義にもよりますが、決して簡単に、ノーリスクで得たお金ではないのです。

逆に、相手に気を使わせないテクニックとして「今日は奢るよ」「え、悪いよ」「いいのいいの、株で儲けてるから」「そう?…じゃあ今回はごちそうになります」みたいなのがあるくらい。ヒトの心理は複雑ですね。


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2.負けたときに補填はなく、勝てば下衆が寄ってくる


よくある「パチンコで勝ったから今日は俺の奢りだ!」ってやつ。一見男前ですが、逆に「パチンコで負けたから今日奢ってくれない?」はダメですよね。自業自得でしょと退ける人が多数派のはずです。やむなし。

しかし、中には「株で儲けてるんだから奢ってよ」と要求してくる奴もいますよね。自分では一切リスクを取らないくせに権利を主張してくるセコい奴です。すごい根性だ。

この手の輩には株で儲けてる話をしないのはもちろん、「ショートの踏み上げに遭っていて追証で困ってる、お金貸してくれない?」と頻繁に相談して撃退しましょう。


3.複利の恩恵に与れない


100万円の元手を毎年7%ずつ増やせたとして、初年度はプラス7万円ですよね。ではその次の年もプラス7万円でしょうか?いいえ、107万円×1.07なので1,144,900円、つまりプラス74,900円です。元手の100万円だけではなく、増えた7万円に対してもプラス7%がかかるからですね。これが複利です。

対して、得た7万円を追加投入せずに引き出しておき、また次の年も7万円を得る。これが単利です。

これを図にしたのがこちら↓



ましてや、100万円を107万円に増やしたのに7万円飲み食いしてまた100万円からスタート。もう一度107万円に増やして7万円飲み食いすると(以下ループ)のようなことをすると、ずっと100万円ですよね。論外です。


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以上です。

やっぱり「投資(投機)で儲けたから奢る」は愚策ですね。となると、やっぱり株式投資の戦績は人に話さない方が賢明かと。

投資家(投機家)同士なら少し話しますが、私がよくやるのは「額ではなく率」で話すこと。なぜなら「具体的にいくら儲けたか」をぼかしつつ「どれくらい上手くやっているか」を話すことができ、かつ「資金量の大小に関わらずフラットな評価指標」だから。


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