2013年7月29日月曜日

ビスホスホネート系薬の世代別比較


骨粗鬆症の治療薬、ビスホスホネート系薬。”服用後30分は水以外の飲食禁止、かつ横にならない”と指導することで有名な、アクトネルやボナロンなどの薬ですね。

同じ骨粗鬆症治療薬の活性型V.D3(アルファロールなど)は消化管でのCa吸収を促進しますが、ビスホスホネートは破骨細胞の骨吸収を抑制して骨密度を高めます。(骨吸収というとCa吸収→骨が強くなる、と勘違いする人がたまにいますが、骨から血液へのCa溶け出しのことであり語感のイメージとは逆です。)

そんなビスホスホネート系薬を世代別にまとめました。

2013年7月26日金曜日

労災保険指定薬局の指定を受ける意味ってあるの?

労働災害、いわゆる労災。業務中の事故による怪我は健康保険ではなく、この労災保険の対象になります。労働災害に遭った労働者はすぐに労災の申請をあげるわけですが、当然ながら申請がおりるよりも医療機関への受診が先になります。その際の支払いはどうするのか?

薬局について言えば、患者に請求するか労働局に請求するかの二択で、”労災保険指定薬局”の指定を受けているかどうかによって分かれます。

Wikipedia 労働災害
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%B4%E5%83%8D%E7%81%BD%E5%AE%B3

保険薬局業務指針〈2012年版〉
日本薬剤師会
薬事日報社
売り上げランキング: 15,672

2013年7月22日月曜日

インタール細粒は成人に使用可能か?

インタール

インタール細粒、一般名はクロモグリク酸ナトリウム。効能・効果は「食物アレルギーに基づくアトピー性皮膚炎」。

内服薬ながら消化管でほとんど吸収されず、腸管内で効果を発揮する。以下、添付文書より抜粋。

消化管におけるマスト細胞の脱顆粒を抑制することにより、腸管内透過性亢進を抑制し、結果として二次的に起こる多量の抗原の血行への流入・免疫複合体の形成を阻止し、消化管のみならず、皮膚・呼吸器のアレルギー反応を抑制する。

用法・用量欄に小児用量しか記載がないことからもわかる通り、インタール細粒は小児用薬であり、成人には用いられません。

インタール細粒10% 添付文書
http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/780069_4490001C1056_4_03.pdf

2013年7月19日金曜日

住民税は住む場所によって違う?


正しくは道府県民税と市町村民税ですが、一括して徴収されているためか、合わせて住民税と呼ばれています。このいわゆる住民税、「住む場所によって違う」「安い地域と高い地域がある」という都市伝説(?)を聞いたことがある人は多いはず。

これ本当なんでしょうか…?



結論から言ってしまうと、なわけねぇだろ!です。

住民税について知っておくべきポイントを、以下3つにまとめました。

2013年7月17日水曜日

ベセルナクリームについて知っておくべき3つのこと

ベセルナクリーム

尖圭コンジローマ、もしくは日光角化症の治療薬であるベセルナクリーム5%。一般名はイミキモド。尖形コンジローマの画像をTOPに貼りかけましたがさすがにやめました。

ベセルナクリーム5% 添付文書
http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/790005_6290701N1028_1_04.pdf

インターフェロン等のサイトカイン産生促進によるウイルス増殖抑制作用及び細胞性免疫応答の賦活化によるウイルス感染細胞障害作用を示し、患者本来のウイルス感染防御機構を介して疣贅を消失させる。

ちょっとマイナーな薬ですが、通常の外用薬(ステロイドなど)とは使用法が異なるので注意を要します。以下、使い方で注意する点をまとめました。

2013年7月15日月曜日

シェアリーWiMAXの支払い方法変更のわけがわからない件

WiMAXの月額費用が3,880円→1,980円!?!?でご紹介したShareee(以下、シェアリーと記載)ですが、ほぼ問題なく使えております。

ただ、ひとつだけ問題が発生しました。SBIカードPlusがサービス終了、次期クレジットカードは…?で書いた通り、利用しているクレジットカードがサービス終了するため支払い方法の変更を余儀なくされ、シェアリーに変更する旨届けようとしたのですが、その変更方法がまったくわけがわからないのでご紹介します。

繰り返しますが、「わかりにくい」ではなく「わけがわからない」です。

2013年7月12日金曜日

レモン風味の酸化マグネシウム

酸化マグネシウム細粒「ケンエー」

下剤として用いられる酸化マグネシウム。化学式はMgOとシンプル。当然ながら太古の昔からある薬で、先発医薬品と後発医薬品の境目も曖昧なくらいです。

錠剤としてよく使われている(と思う)マグミット錠やマグラックス錠も実は後発医薬品で、じゃあどれが先発医薬品なんだ?というと、酸化マグネシウム「○○」あるいは重カマ「○○」と名乗っている散薬がそのようで。つまり「粉→先発、錠剤→後発」と覚えておいて間違いないようです。

さて、そんな酸化マグネシウムの粉で面白いものを見つけたのでご紹介。
分類としては後発医薬品らしいです。

2013年7月10日水曜日

メディセオの最新物流センター、南大阪ALCを見学してきた


先日、メディセオの最新鋭物流センターである、南大阪ALCを見学してきました。(ALCはArea Logistics Centerの略)

残念ながら撮影禁止だったのでセンター内の写真はないのですが、資料の画像を織り交ぜながらご紹介。

2013年7月8日月曜日

喉に異物感を感じたら半夏厚朴湯が効くかも


先月、人生初のヒステリー球を経験しました。


本当に喉に何かの球でも入っているかのような感覚があり、常に食道を内側から軽く圧迫し続けていました。「実際には何もないんだから」とばかりに気にせず食べ物を飲み込んでみると、より強く食道を圧迫しながら胃に落ちて行く感覚。まるで球が本当にそこにあるかのように。いやー驚きました。

学生時代に何かの授業で習って記憶はしていましたが、まさか我が身に降り掛かってくるとは…。

2013年7月3日水曜日

消えゆく塩化リゾチーム製剤

卵

レフトーゼ錠、あるいはノイチーム錠。成分名は塩化リゾチーム。腫れを抑え、痰の切れをよくするため風邪症状などに使われる薬で、卵白に含まれている成分でもあります。「風邪には卵酒」という根拠のひとつ。

ノイチーム錠 添付文書
http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/300220_3959001C2039_1_10.pdf

そんな塩化リゾチームのジェネリック医薬品(以下、後発医薬品と記載)が、またしても販売中止になりました。岩城製薬が販売している、塩化リゾチーム錠「イワキ」の10mgと30mgです。

岩城製薬 塩化リゾチーム錠「イワキ」10mg PTP 1000T、塩化リゾチーム錠「イワキ」30mg PTP 500T、製造販売中止のご案内
http://www.iwakiseiyaku.co.jp/products/product_m/koushin/docs/kaitei_lizo10_20130604.pdf