2010年2月2日火曜日

自責と他責

私が某大企業に勤めている間に受けた研修で、最もためになった題材のひとつ。
「自責と他責」
意味は読んで字の如く、自分の責任 と 他人の責任。
何か問題が起こったとき、自分のせい(自責)にするか、他人のせい(他責)にするか。

他責の人の例を挙げます。


例えば仕事の成績が悪いことを指摘された、他責の人の言い分
「部下が指示に従わないからだ」
「上司が相談を聞いてくれないからだ」
「先輩がちゃんと教えてくれないからだ」
「取引先がきちんと連絡をよこさないからだ」
「自分は頭が良くないからだ、つまり生んだ親のせいだ」
「変なお客さんが多いからだ」
「今月は雨が多かったし」
「景気だって悪いじゃない」
などなど

例えば肥満体型の他責の人
「私は太りやすい体質だからしょうがないじゃない」
「親も兄弟も太ってるし」
「私は痩せたいとは思ってるけど、だってお腹がすくんだから」
「私くらいの年齢になったら、みんなこれくらい太ってる」
「そこに食べ物が置いてあるから悪いんだ」
「マクドナルド食べてたら太った、訴えてやる」


とにかく他の何かのせいにし、自分の不努力を棚に上げ、自分は一切悪くないと主張する。非常に子供じみているのですが、残念ながらこういう人は多いですよね。

短期的に見れば、この方法は非常に楽です。自分が傷つかずに済むし、さしあたって問題に対して弁解できる(できている気がする)。ですが、これで問題は解決するでしょうか?
この人はおそらく、一生成長しない。そして周囲に迷惑をかけ続けて生きていくことになるでしょう。

そこで、「他人や外部環境を変えるのは難しいが、自分の考え方を変えるのは簡単だ」という事実に気付けば解決は目の前です。つまり「自責」


部下にうまく指示を出せていない自分の責任だ→じゃあどうすればいい?
上司にうまく話を持っていっていない自分の責任だ→じゃあどうすればいい?
先輩に教える気を起こさせることができていない自分の責任だ→じゃあどうすればいい?
頭がよくないor太りやすい体質に生まれたのは自分の責任ではないが、そういう生まれだと知ってなお努力していないのは自分の責任だ→じゃあどうすればいい?

などなど。
他人を責めれば反発を生み、自分を責めれば成長を生む。
自分のために、自責で考えるのです


また、普段は「自責」の人でも、まれに「他責」に陥ってしまうときがある。それは言葉遣いで気付くことが可能。
「だって~じゃない」
「しょうがないじゃない、~なんだから」

こういう言葉を自分で使っていることに気付いたら、すぐに口を閉じ、しばらく心を落ち着けよう。そしていつもの貴方に戻り、問題に対処するのだ。

参考書籍