2012年6月29日金曜日

取引卸の合理化

大手薬局チェーンに勤めていて「そんなの本部が決めた帳合通り発注するだけだよ」という人には関係のない話ですが、中堅から零細の薬局に勤めていて現場の裁量がある程度認められている場合の、取引卸の合理化について。


1.値引率が悪いところは切る
2.値引率以外の条件を比較
3.最も条件がいい卸に取引を集中


まず1
身も蓋もない話ですが、値引率が悪い卸をまず切ります。


次に2
値引率以外の条件とは何か?例えば以下のようなことです。

オンライン発注:
いまどきFAXや電話でしか発注できないような卸は切りましょう。
二度手間ですし、間違いの元。

土日対応:
土日も営業している薬局なら、土日の対応はどうか?平日と同じ動きをしてくれるか?「休日対応なもので」とか言ってないか?

便数:
便数が多い卸だと「急配」の必要がありません。普通に発注しても他の卸の「急配」と同じスピードで届いたりするからです。

分割発注:
通常は100錠1箱で買いますが、10錠だけ小分けで売ってくれたりする卸もあります。値引率を犠牲にしますが、利用価値は高い。(こうした分割発注は薬剤師会が手がけていましたが、どう考えても卸の独壇場だと思います。)


最後に3
上記の条件で最も優れた卸に取引を集中させましょう。実際には1社独占だといろいろ問題がでてくる可能性があるので二番手は作っておいた方がいいかもしれません。

そんなことはないと思いますが、もし「どこの卸も同じだよ」という場合は、入札制にして勝者総取りにさせるといいでしょう。



以上です。

要するに「取引先は少ない方がいい」ということでしたね。ちゃんと経営されている薬局からすれば、ごく当たり前のことなんですけども。
何故か取引先がやたら多い薬局がたまにあるようで、酷いところだと10社近くと取引していたり。現場の負担だけでなく、バックオフィス業務にも無駄な負担を強いていますね。
賢明な薬剤師諸氏におかれましては、決してそのようなことのないように、当たり前と思いつつも書きました。