2014年11月26日水曜日

他薬局に分譲依頼するときの注意点


通常、医薬品は製薬会社→卸→薬局という流れで流通するんですが、薬局同士で薬を融通しあうこともあり、この薬局間での医薬品の売買のことを「分譲」と呼んでいます。

同じ会社の薬局同士のやり取りである「振替」とは違います。あくまで他社との取引ですので代金のやり取りや譲渡書譲受書の受け渡しがあり、取引価格は値引きなしの薬価100%です。手数料を上乗せするところもあるようです。

そんな「分譲」ですが、気軽な気持ちで臨むとちょっと面倒なことになるかもしれません。ベテラン薬剤師には当たり前のことなんですが、新米およびきちんとした教育を受けてこなかった薬剤師は参考にしてください。


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1.頻繁にするな


「うちはお前んとこの倉庫じゃないぞ!」ってくらい頻繁に分譲依頼をかけてくる薬局があります。一体どういう感覚をしているんでしょうか。

普段からしっかり在庫管理して、それでも欠品した場合は急配、午後あるいは後日でもいいか患者に確認、郵送、お届け、いろんな選択肢から最適なものを選びとる、そのうちの一つが他薬局への分譲依頼なわけです。第一選択にしないように。


2.小数点以下は切り上げろ


薬価は小数点第一位まで設定されていることがあり、数量によっては合計金額に端数が発生します。例えばアレロック錠5mgの薬価は60.2円で、これを28錠買うと1,685.6円。1円未満をどうするかの規定はなく、各地域で独自ルールがあったりなかったり、守られていたり守られていなかったりします。

ただ確かなことは、「お願いする側が多少の身は切る」のが普通かと思いますので、買う側の薬局が分譲依頼書に1,686円と書いて送るべきです。10円単位に切り上げて1,690円でもいいくらい。

細かいことですが、お願いする側が切り捨てていると悪印象です。こんなはした金で悪印象リスクを取るべきではありません。


3.失礼な対応をするな


例えばとある薬局が分譲に来たので「分譲依頼書のFAXがまだきてない」と言うと、「え、先生は送るって言ってたんですが」と言い返されたことがあります。お前は子供か!正しくは「え、届いてなかったですか?申し訳ありません、すぐに電話で確認します。」です。実際問題依頼書なんてなくても取引は可能なんですが、「送る」と聞いたものが「きてない」と伝えたときに上の返答はないですよねって話。

例えばとある薬局が分譲依頼の電話をしてきて「え〜っとその品目…21錠にしようか30錠にしようか…でも次にくるかは…どうしようかな…」と悩み始め、開いた口がリアルに塞がりませんでした。お願いする立場で相手を待たせるとか社内でもあり得ません。

というか、「◯◯薬局の△△です、お世話になります」〜「失礼します」の一連の電話マナーすらできていない人も大変多いですね。中小零細及び高齢者あるあるで悪気はないんでしょうが、そうしたビジネスの共通言語が当たり前の環境でやってきた人には不快感を与えるので注意。


4.卸に発注すれば?


午前に電話してきて「また夕方取りに行きます」って薬局がたまにいます。なぜ卸に発注しないのかまったく意味がわかりません。どう考えてもその方が早いし楽だし安いよね。

まさか分割発注できることを知らないとかでしょうか…

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5.薬価を間違えるな


分譲依頼書の薬価を間違えて書いてくる薬局、たまにいます。薬価改定直後に旧薬価でという間違いが多いですが、たまに一桁間違えてくるツワモノも…。そのまま10倍の価格で売ってあげてもいいんですが、私は優しいので指摘してあげることにしています。この薬局に通っている患者さん大丈夫かしら。



とりあえず以上で。


薬局間での接触って基本的には分譲くらいなもので、図らずもその薬局のレベルが窺い知れてしまうんですよね。


余談ですが、分譲するたびに手土産(シュークリームなど)を持ってきてくれる奇特な薬局もありました。爪の垢を煎じて今まで出会った失礼な全薬局に1日3回毎食後に飲ませてあげたいですね。


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