2012年12月14日金曜日

アレロック錠の後発医薬品、満を持して発売

アレロック

本日アレロック錠(一般名:オロパタジン)の特許が切れ、ジェネリック薬(以下、後発品と記載)が発売になりました。ソースはこちら

大型医薬品だけあって30社を越えるメーカーから発売とか。まさにゾロですね。ゾロゾロ・・・

問題は後発品メーカーだけではなく、先発品メーカーも多数参戦の泥仕合。製薬業界はむしり合いの戦いの幕が開きました。え、前からだって?

関連記事:アレロックの後発品を選択する際、これだけは避けろ


上記記事より抜粋。

収載品目数が10品目を超えた内用薬を、先発品の6割の薬価にする、新ルールが適用された。


抜粋終わり。


薬価はどの後発品も同じで、36.1円。先発品であるアレロック錠5mgの薬価が60.2円なので、確かに4割引。いいですね。普段アレロックを定期的に服用している患者にとって大きな負担減。

薬局が受け取る調剤報酬の大半は薬価由来。医療費削減のために薬剤師としてするべきことは、もはや説明するまでもありませんね。

関連記事:薬剤師がジェネリック医薬品を推進すべき3つの理由




薬価差益を維持するために値引率は(現在の値引率にもよりますが)おそらく20%以上は必要でしょう。が、各社血眼になって取りに来るはずですので20%と言わず、30%、40%と買い叩いてください。

関連記事:ジェネリック医薬品で先発品並の利益を出すには

参考までに、メーカーが売りたくて売りたくて仕方ない品目だと40%超えは珍しくないです。がんばって値切ってください。





ちなみにアレロック錠以外にも多数後発品が発売されます。ガスモチン錠(一般名:モサプリド)やセロクエル錠(一般名:クエチアピン)などのメジャーどころから、オキサロール軟膏(一般名:マキサカルシトール)のようなマイナー(?)どころまで。


そういやアレグラの後発品は出ないんですね。先にOTCが出たみたいで。


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