2014年2月10日月曜日

薬局が窓口負担金を踏み倒されたとき薬代はペイできているか?

決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 (朝日新書 44)
國貞 克則
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薬局の利益構造で書いた通り、薬局の仕入原価率は約8割なので、残り2割は粗利益です。いわゆる技術料部分というやつですね。

例えば3割負担の患者が何らかの理由で支払猶予を要求し、受けてしまったとします。そして患者と音信不通に…

この場合は3割が損失になりますが、レセプト請求は可能なので7割は回収できます。この7割でもって薬代はペイできるでしょうか?

計算してみました。

関連記事:再請求できないレセプトは貸倒損失として損金算入しよう


薬代、つまり薬剤費率は処方せんによって異なるので、この数値如何によってペイできるかどうか変わりそうです。

売上をX、技術料比をY%とすると、原価部分がX(1−Y)、粗利益部分がXY。損失が0.3X、回収できた利益が0.7X。

仕入原価 = 回収できた利益

となるところが損益分岐点ですね。

X(1-Y) = 0.7X

両辺をXで割り

1-Y = 0.7
Y = 0.3

まぁ、当然の答えですね(^^;



ということで、結論。


損益分岐点は、窓口負担率 = 技術料比



つまり技術料比がぴったり3割の処方せんは、窓口負担金3割を踏み倒されると売上総利益がちょうどゼロ。これより技術料比が下がれば(薬剤比率が上がれば)損失になります。


踏み倒しを恐れるべきは高額な薬もりもりの処方、かつ3割負担。

逆に超軽い処方や、1割負担の処方せんは踏み倒されても傷は浅いです。

いえいえ、ちゃんと窓口負担金は回収しないといけませんけどね(^^;


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