2014年2月21日金曜日

後発医薬品への変更調剤が可能かどうか確実に確認する方法

後発医薬品(ジェネリック医薬品)を調剤するとき

「この処方だとこれ調剤できる?本当に?」
「剤形が違うけど、これって変更できるんだっけ?」

ありがちな疑問ですよね。

これを確実に確認する方法があります。
薬価基準収載医薬品コードを確認してください。


厚生労働省 使用薬剤の薬価(薬価基準)に収載されている医薬品について(平成25年11月29日現在)
http://www.mhlw.go.jp/topics/2012/03/tp120305-01.html

12ケタの薬価基準収載医薬品コードの全医薬品リストです。pdfとxlsが選べますが、かなりサイズが大きいので注意。

最初の7ケタが成分、その次のアルファベットが剤形を表し、残り4ケタが製品固有番号です。成分+剤形の8ケタまでが一致していれば変更可能です。


例えば
ラシックス錠20mg:2139005F1052
フロセミド錠20mg「JG」:2139005F1079
もちろん変更可能ですね。
フロセミド錠40mg「JG」:2139005F2342
これも変更可能ですが、用量は合わせる必要があります。
前者が1錠なら後者は0.5錠で。
ラシックス細粒4%:2139005C1064
これはダメですね。錠剤と散剤は剤形が違います。

これに対して
アムロジピン錠5mg「トーワ」:2171022F2343
アムロジピンOD錠5mg「トーワ」:2171022F4036
アムロジピンODフィルム5mg「興和テバ」:2171022F4249
このように一見剤形が違う普通錠、OD錠、ODフィルムは変更可能であることが確認できますね。

エパデールカプセル300mg:3399004M1026
イコサペント酸エチルカプセル300mg「サワイ」:3399004M1336
エパデールS300:3399004M2022
イコサペント酸エチル粒状カプセル300mg「サワイ」:3399004M2057
おや、通常のカプセルと粒状カプセルの変更も可能なようです。

ヒルドイドソフト軟膏0.3%:3339950M1137
ビーソフテン油性クリーム0.3%:3339950M1145
話題のコレ。軟膏とクリームですがこのように変更可能と確認できました。

タリビッド点眼液0.3%:1319722Q1163
オフロキサシン点眼液0.3%「日医工」:1319722Q1210
オフロキサシンゲル化点眼液0.3%「わかもと」:1319722Q2020
ゲル化点眼液という変わった剤形も通常の点眼から変更可能みたいです。

トランサミン錠250mg:3327002F1142
トラネキサム酸錠250mg「YD」:3327002F1169
トラネキサム酸カプセル250mg「トーワ」:3327002M1281
あれ、錠剤⇔カプセルはダメなのね。まぁ仮に変更してもバレないんjゲホゲホ

何かのときにご活用ください。

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