2015年3月16日月曜日

子ども版NISAなんて使わなくても基礎控除で無税投資可能

(出展:大和総研 ジュニアNISAの創設と投資限度額の拡大

2016年4月よりはじまる、子ども版NISA。今更ながらちょっと調べたのでまとめと、思ったことをつらつらと。

日本経済新聞 子どもNISA、来年4月から


1.年間投資額は100万ではなく80万


2014年から始まった”おとな版”NISAは年間100万円までの投資が可能でした。これに対して”子ども版”NISAは80万円に。

日本版ISAについて思うことでも書いた通り、100万円なら贈与税の非課税枠ともほぼ一致した数値でしたが、なぜ80万円なんでしょ?子どもだから気持ち小さくしてみた?的な?

なお、”おとな版”NISAの投資枠は120万円に拡充されるようです。



2.投資できる期間は2023年まで


2016年スタートで2023年まで、計8年。
毎年80万円投資すると、計640万円ですね。



3.非課税期間は5年


これは”おとな版”NISAと同じですね。5年経過後は80万円以内に限り非課税口座にてロールオーバー可能、残りは課税口座に移行。ただし…



4.引き出しは18歳まで不可


これですよ。子ども名義なので、おそらく学費や自立資金ということで問題はないのかもしれませんが…

引き出し制限といえば、確定拠出年金の「60歳まで引き出し不可」ですね。年金という属性に加え、拠出時の税控除と引き換えに引き出し制限がある、というイメージ。あくまで個人的イメージですが。

それに比べて子ども版NISAは所得控除なんてありませんし、できることは基本的に”おとな版”NISAと同じですし、引き出し制限は割に合わない気が。



それこそ18歳までの引き出し制限と引き換えに拠出者の所得控除を認めれば制度としてもしっくりくるし、普及もするだろうし、世代間の富の移転も進むし、マイナンバーに紐付けられるし、いいと思うんだけどね。


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ところで子ども版NISAなんて使わなくても基礎控除38万円(住民税は33万円)があるから、年間80万円程度の投資額なら通常は非課税ですよ。

例えば80万円分の株式を持っていたとして、5%の配当だとすると4万円。これに約20%の税金がかかるので約8千円の税金を持っていかれますが、確定申告すれば基礎控除のマイナス38万円があるため、配当益の4万円なんて消し飛びます。結果、取られた8千円の税金は還付されます。

もちろん子ども名義の証券口座を開設し、親から子どもに投資資金を(贈与税非課税範囲内で)贈与し、子ども名義で運用すれば、です。

専業主婦でも同じくです。非課税口座ってナニ?


結論。

子ども版NISAは不要



ちなみに私は”おとな版”NISAの口座開設はしていますが、まだ使ってません。正直NISA自体の使い勝手が悪く、根本的に不要な制度だとすら思っています。

関連記事:日本版ISA(NISA)は得られる非課税枠より奪われる非課税枠の方が大きくなる可能性もある



せっかく各金融機関が莫大なシステム投資をして対応したけど

産経ニュース 鳴り物入り「NISA」5割超が“休眠”の悲惨 もがく証券業界

悲しい現実…



関連記事:NISAより確定拠出年金(401k)の方がよくね?