2016年2月22日月曜日

散剤の監査で一日分だけ重量計るのやめません?


散剤の重量監査で一日分の重量計る人、いますよね。あれ意味ないからやめません?というお話。

もちろん業務の手順は薬局によって違うし、そこの管理薬剤師の権限でもって業務手順書を策定していることと思いますが、意味のないことはしないに越したことはありません。

なぜ散剤の監査時に一日分の重量を計るのが無意味なのか?じゃあどうすればいいのか?まとめてみました。


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一言でいうと

各包ごとの均一性が保証されていないから


さらに

全量監査と偏りチェックがそれを代替するから


です。


例えば「味噌汁の味見」であれば、そのうちの一部を取って検査する意味はあります。取った一部とその他すべては(きちんと混ぜていれば)同じですからね。

対して散剤の分包はどうでしょう?(きちんと撒いていれば)同じでしょうか?もちろん手動でまいた場合です。ちょっと怪しいですよね?なのに一日分をだけ千切って計ることに何の意味があるでしょうか?


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ではどうすればいいのか?

最もいい解決策は「機械を使うこと」ですね。円盤の上に粉をざーっと落としていってガッチャンガッチャン撒いてくれるやつ。これはほぼ均一です。これなら一日分切って重量監査することは大いに意味があります。(ただし全量監査も必要なので、偏りがない前提であればこれに加えて一日分チェックする意味は薄い。)


しかし、多くの薬局は経営的な理由で手撒きせざるを得ません。となると、監査のやり方を変えるしかありません。すなわち、「全重量監査」と「明らかな偏りの目視による確認」これしかありませんね。

まず空包一包あたりの重量×包数を計算してそれに散剤の全重量を足し、その数字と完成した現物の重量が(ほぼ)一致するかどうかを確認する。包数や散剤の全量を間違えていたり異物混入があれば、明らかに重量が一致しないはずです。もちろん誤差はあるはずですのでこれを何%とするかは管理薬剤師が判断すべし。

そして、分包を高く掲げてざーっと目視による確認。異物混入と同時に明らかな偏りがないかをチェックしましょう。散剤を撒く段階で偏りがあるのは論外ですが、きちんとやっていても何らかの原因で偏ってしまうことはまれにあります。


この2つでチェックするのが現実解かな、と思います。

もちろん、「一日分ずつ切ってすべてをチェックする」という方法もあり、処方せん枚数の少ない薬局のスタンダードかと思います。処方内容や他の業務量、薬剤師の数などを鑑みて、管理薬剤師が判断してください。



まとめると

手動:全量監査、偏りチェック、異物チェック、(一日分重量監査)
自動:全量監査、異物チェック、(一日分重量監査)

こうなりますね。


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