2013年9月11日水曜日

子供にバイ○グラが処方された?

レバチオ

例えばこんな感じですね。

バイ○○ラ錠25mg 0.8錠
分3毎食後 28日分

添付文書はこちら
http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/671450_259000AF1024_2_03.pdf

慌てて疑義照会してはいけません。頓服28回分ではないところから通常の使い方(ED)ではないことは読み取れますね。これはおそらく肺高血圧症の適応外処方です。

関連記事:必要な錠数が整数にならない粉砕調剤のやり方


効能・効果欄に記載されている通り、適応は勃起不全のみ。もちろん成人のみの適応。陰茎海綿体に存在するホスホジエステラーゼ5(以下、PDE5と記載)を阻害し、サイクリックGMP(cGMP)の分解を抑制して血管を拡張→勃起不全を改善します。

このPDE5は肺動脈平滑筋にも存在し、同じく肺動脈平滑筋のPDE5の活性を阻害することで、肺動脈圧および肺血管抵抗を低下させます。


トラクリア錠(一般名:ボセンタン)や、フローラン(一般名:エポプロステノール)など、他にも治療薬はありますが、「バイ○○ラを肺高血圧に」が珍しいため、知っている人も多いと思います。

トラクリア錠62.5mg 添付文書
http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/100888_2190026F1022_1_09.pdf

静注用フローラン 添付文書
http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/340278_2190413F1028_W_13.pdf


ただ、今ではバ○○グラの適応外処方を使わずともきちんと適応を取得した商品があります。成分は同じクエン酸シルデナフィルで、用量が20mgです。

レバチオ錠20mg 添付文書
http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/671450_2190028F1021_2_04.pdf

商品名や用量は変わってもバイ○○ラと同じ成分なので、あっちの副作用(?)はあるようです。




肺高血圧がどういうものか知らない人は「肺が原因の高血圧なのかな?」くらいにしか思っていませんが、通常の高血圧よりよほど深刻な病気です。

心臓から肺への血管つまり肺動脈の血圧が高い状態で、心臓が通常より激しく拍動しなければならない結果、心臓に負担がかかり血管壁も損傷します。肺移植をしない限り完治しない公費適応の特定疾患で進行すると死に至ることもあります。

レバチオ錠20mgは1錠1179.8円、トラクリア錠62.5mgは1錠4370.1円というビックリの値段。公費適応で窓口負担金なしなのがせめてもの救いですね。


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