2014年9月24日水曜日

医療事務・調剤事務って、資格なくても仕事できますよ?


「薬局 事務 資格」で検索するとニチイやユーキャンの資格講座の広告がワラワラでますよね。テレビCMでも「医療事務の資格を取って手に職を!」みたいなのをたまに見ます。


ちと古いですが、AKBとコラボって「AKB横山由依がユーキャンで調剤薬局事務の資格に挑戦!」なんて企画もあったようで。

結構なんですが、薬局や病院の事務やるのに資格なんていらないですよ?事務をやるのに最低限必要な能力と、それを身につけるのに最適なパスをまとめてみました。


1.保険制度の(最低限の)理解


医療費10割 = 主保険から7割 + 窓口負担金で3割(or公費3割)

(多くの人は)主保険のみなので、3割分を患者本人から徴収する。

残りの7割は社保ないし国保にレセプト請求することで回収できる。

何らかの公費(こども医療やひとり親など)を持っている人もいて、窓口負担金の徴収が不要の人もいる。

中には公費単独(生活保護など)の人もいて、主保険なしの公費10割負担、もちろん窓口負担金はゼロ。

ここまでざっくり理解しておけば、あとの細かいところは働きながら覚える方が早いかと思います。


2.パソコン操作


一般家庭でレセコン操作はできないので諦めがちですが、できることはあります。タイピング速度、Windowsの基本操作、およびちょいテクです。

まず、両手人差し指で一個ずつタイピングしている人は論外です。キーボードを叩くのはピアノを弾くのと同じで、ホームポジションと指番号があります。また、タイピングが明らかに遅い人は寿司打でもやってタイピング速度を上げてください。

また、WindowsPCを日頃から使っていない人はとんでもないところでつまずいたりしますよね。電源の落とし方がわからなかったり、更新操作ができなかったり、ちょっとしたエラーで誰かを呼んだり。女性にありがちですが、「何もしてないのにパソコンが壊れた」とか言っちゃうタイプの人は、まず日頃からPCで何かをする習慣を身につけ、慣れましょう。

あと、ちょいテクを身に付ければ強いです。例えばAlt+Tabでウィンドウを切り替えたりWindowsボタン+Dですべてのウィンドウを最小化してデスクトップ表示とか、「マウスでもできるけどキーボードを使えば早い」ってやつ。

「保険制度には精通しているけどパソコンがからっきしダメ」みたいな人よりも、「保険はうろ覚えだけどパソコン操作早いよね〜」みたいな人の方がスタートダッシュできますし、評価も高くなりがちです。

ただ、QRコードをピッとやるだけで入力終了みたいなところも増えてきているので、PCが得意な人のアドバンテージはやや弱くなってきています。

関連記事:レセコンは何をやっているのか?


3.愛想と機転


これは訓練というより素質になるのかもしれませんが、結局のところ事務の仕事は「患者の相手」です。ゆえに愛想が良くて機転もきくというのは非常に強いです。さらに若くて可愛い女の子なら最強。

対して、保険制度に精通していてパソコン操作もばっちりだけど、患者対応がからきしダメ、みたいな人はコモディティ化しやすいですよね。これは薬剤師にも言えることですが。



未経験なら、狙い目は中小です。大手はシステムが整備されていてその点ではストレスが少ないんですが、経験者を条件にしていたりしますから。

関連記事:新卒は大手と中小どっちにいくべき!? 薬剤師の場合

ゆえに中小で1年がっつり訓練してある程度覚えたら大手に行くか、居心地がよければそのまま中小にいても良し。

その前段階に、ニチイやユーキャンを挟むメリットはほとんどないですよって話。知識習得にかけるコストと時間給UPに相関性はほとんどないので費用対効果が最悪だからです。貧困ビジネスの一種だとすら私は思っています。



最後に、薬局事務をやるにあたって大事な心がけを。

時間給の安い人が時間給の高い人の時間を節約するために働くでも書きましたが「そもそもなぜ事務が雇われるのか?」を考えてください。全員薬剤師の方がいいわけです、なのになぜ事務が?

能力はもちろん大事ですが、こうした構造を理解して、仕事の姿勢に反映させることができない事務は必要とされません。「誰でもできて、時間がかかる仕事」を率先して受け持ってください。



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