2014年9月15日月曜日

窓口負担金をツケにするのは絶対に避けたほうがいい


病院や薬局の窓口で支払うお金を窓口負担金といいますが、たまにやたら高額で(あるいは単に手持ちが少なくて)支払えない人がいますよね。こういうときどうしてます?

その人を信じて「また今度でいいですよ^^」として薬を渡すのか。それとも「1円でも足りないならお渡しできません」なのか。あるいはその中間か。

私のオススメはタイトルの通りです。そうなった理由をご紹介。

関連記事:薬局でも保険証を確認しませんか?


後日わざわざ支払いに来る人は少数


以前、レセコンのトラブルで数時間まったく会計ができなくなったことがありました。やむなく「お金は次回で結構です」と薬のみをお渡し。

午前だけで数十人の来局がありましたが、さてその後お金を支払いに来た人はどれくらいいたでしょう?悲しいことですが、半分もいませんでした。

もちろん定期的に通院している人は次回での回収が可能でしたが、「わざわざ支払うためだけに来る人」というのは少数です。いくら日本人が世界一行儀がいいといっても、そんなものでしょう。


交渉決裂したら諦めてコンビニに行く


こちらが断固拒否を続けていると、渋々コンビニに現金をおろしに行く人がほとんどです。つまり、コンビニに行くのが面倒なだけでこちらに不良債権リスクを負わせようとしてきているのです。ありえない。最初から行けよ。

または、コンビニATM手数料を嫌がる人もいるようで。手数料無料化できるのを知らない人はまだまだいるんですね。

関連記事:給料日に銀行ATMに並ぶのをやめ、コンビニで下ろそう


自分にまったく損がないケースですらバックレる人もいる


あるいは、こども医療証の持参を忘れた人のケース。主保険のみなので3割負担分を一旦支払う(あとで返金)必要がありますが、「家に帰ったらFAXを送るから」と主張するので信用してそのまま帰しました。

しかし、待てど暮らせどFAXが送られてこないので携帯に電話をしてみると「この電話は、お客様の都合によりおつなぎすることができません」という機械音声が。どうやら電話代滞納してますね…

薬局としては番号がわからなければ保険請求できないので3割の損害、対する患者はFAXひとつ送るくらいほぼノーコストでしょう。なのにこの仕打ち。「信用した俺がバカだった」となりますよね。


そもそも交渉してくる人はどんな人か?


お金がないと吉野家で牛丼も食べれませんし、タクシーにも乗れません。スーパーで買物だってできませんし、床屋で髪も切ってくれません。

お金がないならまず用意してからというのがマトモな感覚ですが、「そこをなんとか」と交渉してくる人ってどんな人でしょう?

借金踏み倒すくらいは余裕でしょうね。しかも消費者金融からの借金と違って回収のノウハウや金利契約があるわけでもなし。訴えるにしても少額すぎるので結局泣き寝入りです。


「この人が借金踏み倒す手伝いをしてはいけない」と考える


もちろん日本人ですから、多くは悪人ではありません。しかし、そのときは「必ず明日支払いに来ます」と約束して行くつもりだったが、次の日になると忙しくなって…という人もかなりいるでしょう。

こうした善意の人が悪人になる手伝いを、我々がしてはいけません。


ただ、もちろん状況によります。時間帯や薬の内容、患者属性などを考慮し、例えば数日分前渡しとか、窓口負担金の一部預かりとか、ときには柔軟に対応しましょう。医療人として。



あと、経営者にはクレジットカード対応を検討してほしいですよね。かつてはカード決済手数料は高額でしたが、今ではSquareなどが普及して3%台です。今後さらに競争が進むでしょう。

「それでも3%取られるじゃないか」という気持ちはわからないでもないですが、釣銭金の管理や両替の手間、盗難リスク、不良債権発生リスクなどを考えると、悪くない打ち手だと思います。だいたい実際にカードで支払う人は全体の1〜2割ですよ。

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ちなみに京都の某刑務所、もとい薬局では、窓口負担金のツケのことを”支払猶予”と呼んでいました。ツケにするときは紙に一筆書いてもらうんですが、これが人によっては数十枚溜まっています。すべて合計するとゆうに一千万円超えてましたね…。

家賃でもそうですが、生活保護受給者が最も安全という悲しい現実です。


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