阪神電車や阪急電車あるいは北大阪急行など他の私鉄に乗り、さらに大阪市営地下鉄に乗り換えて出勤している大阪在住の人、わりと多いと思います。この場合通勤定期を二枚作ってもいいわけですが、コレ、実は一枚にまとめることが可能です。
方法は「PiTaPaカードにIC定期を入れこむ」ことです。知っている人には当たり前のことなんですが、PiTaPaにしてもIC定期にしても、いまいちまとまった情報がないようなのでまとめました。
まず、地下鉄を利用する大阪市民がPiTaPaを持つべき3つの理由で書いた通り、大阪市営地下鉄の定期はPiTaPaで決まりですね。磁気定期券にメリットはありません。
次に阪神電車などの私鉄の定期券ですが、上と同じく、磁気定期券ではなくIC定期券をオススメします。そしてこのIC定期券の購入には、PiTaPaカードが必要です。
大阪市営地下鉄の通勤区間をマイスタイル設定しているPiTaPaカードに、阪神電車などの私鉄の通勤区間のIC定期を付加すれば、一枚でふたつの区間の通勤定期を兼ねることができます。
こんな感じでPiTaPaカードの表面に定期券情報が印字されます。
ただし、OSAKA PiTaPaなどベーシックPiTaPa以外ではIC定期を付加できない場合もあるので注意。以下参照。年会費取られたりもするし、シンプルにベーシックPiTaPaがオススメです。
阪急電鉄 STACIA PiTaPa IC定期券のご案内
http://rail.hankyu.co.jp/stacia/icteiki.html
特に、北大阪急行を利用する人(つまり、千里中央駅、桃山台駅、緑地公園駅から乗車して大阪市内に通勤する人)は必須です。
なぜなら、物理的な乗り換えが発生する阪神電車→大阪市営地下鉄や、阪急電鉄→大阪市営地下鉄と違い、北大阪急行→大阪市営地下鉄では江坂駅にて直結されていて物理的な乗り換えがありません。IC定期内蔵のPiTaPaを使うことで乗り越し清算ないし一旦改札を出る必要はなくなります。
PiTaPaのマイスタイルを使わず、乗車駅から市内の降車駅まで直通の定期券を購入してもいいのですが、これは価格的に不利になります。以下参照。降車駅以外でも降りれるというPiTaPaのメリットも享受できません。
北大阪急行電鉄 定期券運賃表
http://www.kita-kyu.co.jp/ticket/pdf/fares.pdf
大阪市交通局 PiTaPaマイスタイルシミュレーション
http://kensaku.kotsu.city.osaka.lg.jp/pitapa-mystyle/
なお、よくある間違いですがPiTaPaは正確には電子マネーではありません。(いえ機能としてはあるんですが。)電子マネーとはプリペイド型の、チャージして使うICカードのことを言い、ICOCAやSuicaなどがそうです。対するPiTaPaは使用した翌月口座引き落としのポストペイ型。交通系ICカードの全国相互利用とか言ってもPiTaPaだけ仲間はずれにされているあたりからも、ちょっと違う性質なんだなと読み取れますね。
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