2013年10月2日水曜日

病院に届く突合再審査結果連絡書(兼処方せん内容不一致連絡書)に処方した覚えのない薬が記載されていたら

処方せんを応需した薬局が誤って入力した(あるいは渡した)可能性ももちろんありますが、もし診療科も全然違う薬である場合、病院名入力ミスである可能性が高いです。

調剤薬局では処方せんを受け付けると、レセプトコンピューター通称レセコンにて入力をし、入力したデータは帳票類の出力や会計、レセプト請求に使用します。もし入力に誤りがあればどうなるかはその内容によって変わりますが、処方せん発行元である病院名(医療機関コード)を間違い、違う病院で入力してしまった場合どうなるか?


例えば、A内科での処方なのに、誤ってB整形外科の処方として入力→レセプト請求した場合。

審査機関はB整形外科に「この処方しましたか?」と確認をします。…1

B整形外科は「してねーよ」と書いて返送します。…2

薬局に返戻が届き、A内科に修正して再請求→決着。…3

という流れです。

1→2→3と奇麗に流れるなら問題ないように思えますが、実際には1→2→1→2→…と、3に行かずに繰り返しているケースがあるもよう。原因は処方ごとではなく、医薬品一品目ごとに点検をしているから、のようです。

つまりB整形外科には

「アダラートCR錠20mgを処方した?」→「してねーよ」

「アマリール錠1mgを処方した?」→「してねーよ」

「リピトール錠10mgを処方した?」→「しt

という問い合わせ(郵送)が繰り返されることになります。もちろん一度には来ません。1〜4ヶ月のインターバルを挟んで波状攻撃です。気が狂いそうですね。

意味不明な突合点検が送られてきて混乱している病院も多いことでしょう。一度書類を見たことありますが、記載されている内容からでは何が起こっているのかすぐには理解できず、ましてや薬局業務を知らない病院スタッフや医師にはわかるはずもありません。「薬局がうちの患者に間違った薬を渡したのか!?」とファビョる医師がいるのも無理からぬ話。


薬局がレセプト請求の取下依頼(返戻請求)をすれば1⇔2ループを止めることは可能ですが、そもそも3の段階まで進まないとまず気付きません。病院からの連絡を受けて発覚し、すぐに取下依頼を送っても処理まで2〜3ヶ月かかるのはザラですので、1⇔2ループはしばらく続きます。

突合点検、つまり薬局からの請求内容と病院からの請求内容を突き合わせて点検する。趣旨はごもっともだしやって当然のことなんですが、業務フローに相当問題アリ。そもそも人力でのチェックは無理があるだろう…。
こんなのも発見してしまうし。詳細は割愛。

一体何故こんなアホなシステムを組んでいるのか理解に苦しみます。最初聞いたとき半笑いで確認しましたが、審査機関の人も変だと理解はしているようです。よくそんなとこで働けるなと逆に関心してしまいますね。

そのくせ薬局に対して「絶対病院名を間違えないように」と釘を刺してくる人までいる始末。起こりうるミスに対して「絶対に間違えないよう気をつける」とは斬新なやり方ですね。起こりうるミスを予測し、リカバーしやすいシステムを設計すべきでは?以下書籍参照。

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審査機関、及びレセプト請求のあるべき姿をまた改めて書きます。

関連記事:レセプト返戻は断れ!

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