2014年10月6日月曜日

乾癬治療薬の配合剤ドボベット軟膏 押さえておくべきポイント


尋常性乾癬の治療薬であるドボベット軟膏が先月発売されました。正確な発売日は2014年9月12日。特許自体はレオファーマ株式会社で、日本国内での販売を協和発酵キリンが一手に請け負っている形です。

既に世界90カ国以上で販売されていて尋常性乾癬治療のスタンダードとのことですが、なぜ今になって日本に投入してきたのかは不明です。遅いよ。

基本的には配合剤嫌いの私ですが、これはアリなんじゃないかと最初は思ったものです。ひとまず押さえておくべきポイントを3つにまとめました。

ドボベット軟膏 添付文書pdf


1.ドボネックス軟膏とリンデロンDP軟膏の配合剤


成分を見ればわかりますが、カルシポトリオール水和物とベタメタゾンジプロピオン酸エステルの配合剤。つまり商品名で言うところのドボネックス軟膏とリンデロンDP軟膏であり、ビタミンD3製剤とステロイド外用剤のミックス。

両者は安定pHに大きく違いがあり、単純に混合すると化学的に不安定でしたが、レオファーマの独自技術(pHITech)により安定性を実現したとか。

ちなみにジプロピオン酸〜なので、リンデロンVではないところに注意してください。かたやstrong、かたやvery strongです。乾癬にはvery strongがよく使われますよね。もちろん顔首などには使えませんが。

関連記事:リンデロンの後に続くアルファベットの意味



2.1日2回ではなく1日1回の塗布でOK


ドボネックス軟膏は1日2回の塗布でしたが、ドボベットは1日1回の塗布でOKです。2種類塗らないといけないのが1種類になっただけでも素晴らしいのに、なんと2回が1回になるなんて!

一体どんなカラクリが…?と思いきや特に何かしたわけではなく、「1日1回塗布と1日2回塗布の比較試験の結果、有意差がなかったから」というだけ。ずっこけましたね。つまり理屈上はドボネックス軟膏も1日1回でいいのでは…

ドボネックス軟膏50μg/g 添付文書pdf
リンデロン-DP軟膏/クリーム 添付文書pdf



3.1本10gではなく15g


チューブがややデカいです。1本15gなので気をつけてください。添付文書上「1週間に90gまで」という制限があるので、新薬扱いで14日制限も含めると1回の処方で最大180g、つまり12本。

ちなみに10本包装に加え1本包装も販売しているようで。処方頻度が高くなさそうならしばらくは1本包装をたくさん在庫しておくことをオススメします。





ちなみに薬価は276.4円/g。「薬価が138.2円/gのドボネックス軟膏と1日薬価は同じ、しかもリンデロンDP軟膏(29.5円/g)も無料でついてくる!」と謳っていますが、ドボネックス軟膏を1日1回塗布で済ませばもっと安いですし、対抗馬たるオキサロール軟膏とその後発医薬品の薬価は以下の通り。

オキサロール軟膏25μg/g:123.2円/g
マキサカルシトール軟膏25μg/g「PP」:80円/g


いろいろと惜しい新薬(?)ですね。


オキサロール軟膏/ローション25μg/g 添付文書pdf
マキサカルシトール軟膏25μg/g「PP」 添付文書pdf


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