2013年7月10日水曜日

メディセオの最新物流センター、南大阪ALCを見学してきた


先日、メディセオの最新鋭物流センターである、南大阪ALCを見学してきました。(ALCはArea Logistics Centerの略)

残念ながら撮影禁止だったのでセンター内の写真はないのですが、資料の画像を織り交ぜながらご紹介。



上が旧来型の卸。下がメディセオ。どちらが効率的かは説明の必要もありませんね。現在大阪の南側の医療機関への配送は、すべてこの南大阪ALCからの出庫とのこと。他地域も順次ALCへの切り替えを予定。


所定の位置にトラックが乗り付けてきて順次入庫or出庫されます。写真は入庫も出庫もしていない状態ですが、ピーク時はものすごいらしい。


入庫された商品はロボットによって所定の位置に運ばれます。25m立法の倉庫をロボットが疾走してモノを乗せたり下ろしたり。マトリックスのアレを彷彿とさせます。


倉庫から運び出された商品はピッキングエリアに運ばれます。ここの在庫が減ってくると補充するよう指令が飛び、先ほどのロボットが対応するという流れ。移動はもちろんベルトコンベア経由の半自動。


ピッキングをするのはさすがに人間ですが、JANのスキャンや重量チェックも挟みつつ間違いが起こらないようなシステムになっています。薬の名前をまったく知らず、覚えなくてもここで働けるのがその証左ですね。

ちなみに時給1,100円で求人を出したら応募が殺到したらしい。そりゃそうですよね。他業種の工場労働より清潔だし重労働ないし。病院向けの輸液や経腸栄養剤とかが重いくらい?


コンテナの容量は10L、20L、40Lと3タイプありますが、集める商品の容積が自動計算されていて最適な容器が最初から指定されています。なので、不慣れなコンビニ店員が小さい袋に入れようとして入らず入れ直し、のような事態は起こり得ません。集め終わるとベルトコンベアで流れて行き、梱包されて出荷へ。

向精神薬や分割調剤が必要なコンテナのみ途中で枝分かれして所定の部屋に流れて行き、積み込まれて再び合流するようです。


センターの全貌はこちら。
4日分の電力を賄える自家発電装置もあるそうで、災害対策もバッチリとか。


以上です。
これはもうアナログな零細卸は相手になりませんね。


何度も言いますが、私はメディセオの社員でも株主でもありません(笑)ただ、卸はスケールメリットが働く典型的な業種なので、最大手かつ企業努力が凄まじいメディセオを応援しているだけです。

ちなみにメディセオの筆頭株主は製薬企業最大手である武田薬品です。(正確にはメディセオはメディパルホールディングスの100%子会社で、メディパルホールディングスの筆頭株主が武田薬品。)次点の自社株と従業員持株会を抑えての筆頭株主。そりゃ武田の製品を推してきますよね(^^;


余談ですがこの大阪ALC、オスプレイで話題の八尾空港に隣接していました。1年後には違った風景なんでしょうか。


関連記事:取引卸をメディセオにするべき3つの理由