2014年12月5日金曜日

外用消毒液の院外処方箋が困る件


外科などで処置した後、処方されることが多い外用消毒液。例えばヒビテンやヂアミトール水など。

これらの外用消毒液の処方が門前以外の薬局に分散されることがなぜ困ったことになるかを、3つにまとめました。

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1.大包装(500mL)しかない


OTCで有名なマキロンが1本30mLであることからもわかるように、消毒液はたいてい少量しか使いません。実際、30mLとか50mLとかの処方が多いです。

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しかし医療用の消毒液のほとんどは1本500mLの大包装しか販売されていません。これを外用のポリ瓶に詰めてバラ売りするわけです。


2.開封すると使用期限まで保たない


通常は製造から3年程度保ちますが、開封するとそうはいきません。牛乳でも「消費期限内だ」と油断して飲むと痛い目に遭いますよね。あれはあくまで「未開封での消費期限」なのです。

某メーカーに開封後の使用期限について問い合わせたところ、「なるべく速やかに使い切ること」という回答と共に、「5分開栓を週に1回これを4回繰り返したところ、28日経過時点で含量の低下および菌の汚染は認められず」とのデータを頂きました。

これ以上はデータなしのため不明ではありますが、やはり1ヶ月以内に使いきるのが無難というところでしょうか。あと冷蔵庫に入れておくといいかも?


3.処方頻度が低い


外科の門前ならまだしも、それ以外の薬局にとって消毒液の処方なんて年に1回か2回見る程度かと思われます。


以上の理由により、多くの薬局では500mLで購入した消毒液の400mLくらいが廃棄されることに。



なお、消毒液の薬価の一例は以下の通り。

5%ヒビテン液:1.91円/mL
0.025w/v%ヂアミトール水:0.56円/mL
プリビーシー液0.02%:0.56円/mL
プリビーシー液0.05%:0.56円/mL
0.05w/v%マスキン水:0.57円/mL
0.5w/v%マスキン水:0.63円/mL

たいてい1本500mLで300円かそこらですね。


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「どうせ仕入原価は安いんだし、技術料でペイできるからいいよ。」と考えれば確かにそうなんですけど。「気にせず発注して、余ったら捨てろ」ってことですね。

1本30mLないし50mLが10本入りみたいな包装があればいいんですが、おそらく逆ザヤになるのでメーカーは作りたがらないでしょう。


大病院でも診療所でも、処置した外科で30mL外用瓶に詰めて渡してあげるのがベストじゃないでしょうか。処置に使うから在庫はしてるでしょうし、再処方の必要性は薄いでしょうし、外科のみを応需する薬局も存在しないでしょうし。

せめて処方せんを渡すときに「遠くの薬局に行くと在庫ないかも」くらい言ってあげないと高確率で患者は彷徨うことになりますよね。結局これなのかも。


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