大包装しかない医薬品を大量に使用している大型店舗から、小型店舗に少量送るのは合理的か?に引き続き(?)、薬局における仕事のやり方「これってどうなの?」シリーズ!
ある医薬品がA薬局で不良在庫になっている。引き取ってくれる店舗を探すべく、B薬局C薬局D薬局E薬局F薬局G薬局H薬局I薬局J薬局K薬局にCCでメールを送りました。これってどうなの?
聞いた話ですけどね、そういうやり方をしている人がいるみたいですね。
みなさんどう思います?
当然ながら、ダメですね。
「当該医薬品を使用している店舗」という条件のみで抽出し、重み付けをせずにCCで全店に引取依頼メールを送信するという仕事のやり方は怠慢以外の何ものでもありません。
「メールの返信なんてすぐだし別にいいじゃん」と考えているんでしょうね。わんさと返ってくる「引取OKです」メールの返信に忙しく、俺仕事してるゥ!と思っていることでしょう。
仕事のできない人でもいないよりマシ?で書いた通り、仕事のできない人はこうやって要らん仕事を増やすわけですね。
正しくは「当該医薬品を使用している店舗」の条件で抽出した後、使用数量が多い店舗から順に依頼メールを送る、です。例えば、B〜K薬局における当該医薬品の使用数量を調べるとこんな感じだったりしますよね。
B薬局 1,530錠
C薬局 1,321錠
D薬局 743錠
E薬局 284錠
F薬局 84錠
G薬局 84錠
H薬局 56錠
I薬局 28錠
J薬局 28錠
K薬局 7錠
もちろんメールは一通ずつ送り、返事がこないうちは次には送りません。B薬局でOKが出た場合、C薬局以降はそのメールを見る必要がないわけですから、そんなメールを送るのも見るのも時間の無駄です。
リチャード・コッチ
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強引に一言でまとめると
「全体の手数が最小になるように動け」
ってことですね。
逆に、全店にCCで送っちゃう奴は「自分の手数が最小になるように」動いてます。部分最適全体最悪の罠に嵌らないように。
関連記事:仕事のできない(遅い)人が活きる道、死ぬ道
簡単ですよね?
仮にも「薬剤師なんだ?じゃあ頭良いんだね」と言われる職種でこんな簡単なことすらわからない奴がいるんだという事実に驚きを禁じ得ません。とはいえ、薬学部乱立の流れで偏差値50切りが当たり前になりつつある中、この手の人種は増加の一途なのかもしれません…
関連記事:薬局での医薬品店舗間移動で押さえておくべき7つのポイント