2014年7月28日月曜日
スミスリンローション5% 2014年8月下旬に発売
疥癬治療の新しい選択肢、スミスリンローションが間もなく発売です。正確な発売日は2014年8月22日(金)。
スミスリンといえばOTCのスミスリンシャンプーが有名ですが、同成分であるフェノトリンを含む首から下用の外用薬です。作用機序は、神経細胞のNaチャネルに作用して閉塞を遅らせ、反復的な脱分極or神経伝導を遮断することで殺虫効果を発揮します。
この機会に、今までの疥癬治療の選択肢をおさらいしておきましょう。
2014年7月24日木曜日
保険適用と保険適応、どっちが正しい?
「保険適用」と「保険適応」、どっちが正しいでしょう?
「適用外処方」と「適応外処方」とかも同様ですね。
どちらも耳にするような、しないような…
自分が言うときはどっちで言ってます?
細かいことですが、字が違う以上はどちらかが正しく、どちらかが間違いのはずです。おそらく適用と適応の意味の違いを確認すればわかるのでは?
辞書を確認してみましょう。
2014年7月21日月曜日
「余った薬は捨てろ」「他人に薬をあげるな&貰うな」の理由
「病院でもらった薬で副作用が起こってとんでもないことに」
周囲にはあまりいませんが、話には聞きますよね。こういうときってどうしてると思います?製薬会社を相手取って訴訟?なんか大変そうだし時間かかりそうだし…泣き寝入り?
いえいえ、きちんと救済される制度があります。それが医薬品副作用被害救済制度です。公式はこちら→ 医薬品副作用被害救済制度
2014年7月14日月曜日
お薬手帳算定率8割以上の不都合な真実
「お薬手帳を持参せずば薬剤服用歴管理指導料は7点減点」が始まり早3ヶ月。皆様いかがお過ごしでしょうか?
4月以降、薬局でお薬手帳を断ると窓口負担金が安くなりますで書いた通り、お薬手帳を持参していない人には薬剤服用歴管理指導料41点を算定できず、7点減点の34点になるわけですが、この41点の算定率はどんなもんでしょうか?
何人かにインタビューしてみたところ、面白い結果が得られました。
関連記事:お薬手帳の誤った使い方
2014年7月10日木曜日
AGAに効くのはフィナステリド(プロペシア)だけじゃない、デュタステリド(アボルブ)も?
爆笑問題がCMに出ていたことで記憶している方もいることでしょう。男性型脱毛症(以下AGA;Androgenetic Alopecia)要するにハゲに効く薬があります。
プロペシア錠0.2mg/1mg(一般名:フィナステリド)が有名ですが、実はこれと同じ5-α還元酵素阻害薬であるアボルブカプセル0.5mg(一般名:デュタステリド)もAGAに効く?
プロペシア錠0.2mg/ プロペシア錠1mg 添付文書pdf
アボルブカプセル0.5mg 添付文書pdf
添付文書を見る限りではプロペシアはAGAのみの適用、アボルブは前立腺肥大のみの適用ですね。同じ5-αレダクターゼ阻害薬で成分名も似ているのに?
2014年7月3日木曜日
東大阪市の生活保護受給者の”かかりつけ薬局”ではない薬局が処方せんを応需していいのか?
2014年4月からスタートした東大阪市の生活保護受給者の”かかりつけ薬局”制度。「早ければ2013年の8月には」との前評判でしたが、実際に動き出したのはこの4月のようです。
この制度、要は「生活保護の人が行く薬局を決めちゃおう」というもの。目的は建前が「適正な処方による受給者の健康管理」であり、本音が「医療扶助費の抑制」であります。
東大阪市に、あるいは隣接する地区にお勤めの薬局薬剤師は「またややこしいのが始まるのか」や「”かかりつけ薬局”かどうかなんてどうやって確認するんだ?」と心配している人も多いことと思います。
しかし、その心配は杞憂です。そして当制度は形骸化が運命付けられているので、本来の目的である「医療扶助費の抑制」も達成されません。
以下、まとめました。
関連記事:「後発医薬品調剤率の計算において生活保護は除外する」ってどうなったの?