2016年4月7日木曜日

4月から薬局にお薬手帳を持参すると安くなります(ただし条件あり)


2016年(平成28年)の4月1日より、改定された診療報酬ないし調剤報酬がスタートしています。


今までは以下記事の通り、お薬手帳を断るないし持参しないと安くなりましたが、この4月からは表題の通り逆になります。条件などを解説します。


関連記事:4月以降、薬局でお薬手帳を断ると窓口負担金が安くなります


その条件とは、


調剤基本料1を算定している薬局】において【6ヶ月以内の再来局】で、【お薬手帳を持参】した場合、です。


調剤基本料については以下記事参照。

関連記事:2016年4月改定で調剤基本料が6パターンに細分化!まとめました


雑な推定をすると、「大手チェーンや大型病院門前薬局ではないところ」が調剤基本料1である可能性が高いです。小規模でも明らかに「診療所とマンツーマン」のところだと集中率要件に該当して調剤基本料2かもしれません。難しいですね。

確定するためには一度その薬局で会計をしてみてください。すると領収書と一緒にもらえる明細書に書いてあるはずです。

調剤基本料1の薬局を見つけたら、そこに【お薬手帳を持参】し、【6ヶ月以内に再来局】してください。これでOKです。

つまり、基本的には持病があって定期的に病院と薬局に通う必要がある人専用の技ですね。



しかし、6パターンある調剤基本料の中でも、調剤基本料1は最も高いという矛盾があります。安くするために高い薬局に行く必要があるという。最初から安い薬局に行くのとどっちが安いんでしょう?

関連記事:2016年(平成28年)4月診療報酬改定(案)5つのポイント


調剤基本料+薬剤服用歴管理指導料を比較すると以下の通り。

調剤基本料1の薬局にお薬手帳を持参
1回目のみ:41点+50点=91点
2回目以降:41点+38点=79点 
調剤基本料3の薬局
20点+50点=70点

やはり最初から安い薬局に行く方がよさそうです。

調剤基本料3とは、「グループ全体の受付回数4万回以上」かつ「集中率95%」or「Drと不動産貸借契約がある」です。要は経営母体が中堅以上の規模、かつマンツーマンのとこ。



以上です。

いつも行ってる薬局が調剤基本料1なら、この機会にお薬手帳を持参するもよし。とにかく安くしたいなら調剤基本料3を算定している薬局を探し求めるもよし。

さすがに今回後者な人は少数派になりそうですが、意外と大手チェーン門前が安いからと人気化したら面白いのにね。



関連記事:2016年4月改訂で内服調剤料が減点、一包化加算が天井引き下げ