2013年2月、ついにアレグラ錠の後発医薬品、ジェネリック医薬品が発売されました。
しかし、今ひとつすっきりしない感じがしているのは私だけではないはず。「なんかおかしいな?」と思うポイントをまとめてみました。
1.先にOTCを発売
既にCMがかなり流れているようですね。
2012年12月にジェネリック発売の噂がありましたが何故か遅れに遅れ、結果的にOTCが先に発売される形になりました。
消費者がアクセスできるチャネルが増えることになるので、スイッチOTCはいいことだと思いますが、このタイミング。「ジェネリックに取られるくらいなら」という感じでしょうか?
2.ジェネリック発売は2社のみ
2013年2月時点でジェネリックを発売しているのは、小林化工とエルメッドエーザイの2社のみ。アレロック錠の後発品、満を持して発売で書いた通り、アレロック錠には30社以上が群がったのに?
2013年6月にはかなりの数のメーカーから発売予定とのことで、どうやらこちらが本流。このタイムラグは何なんでしょう。裁判の臭いがしますね。
ちなみにこの2品目には「収載品目数が10品目以上なら薬価は先発医薬品の6割」ルールが適用されませんでした。
3.ディレグラ配合錠?
ディレグラ錠?また配合剤ですか…でも書きましたが、まぁ何でまたこんなの発売したのやら、という医薬品です。詳細は割愛します。
ディレグラ配合錠の処方箋が来ないよう祈りつつ、後発医薬品を推奨していきたいと思います。
なお、薬価は先発医薬品の3割引。
アレグラ錠30mg:59円
アレグラ錠60mg:75.6円
フェキソフェナジン塩酸塩錠30mg:41.3円
フェキソフェナジン塩酸塩錠60mg:52.9円
薬価差益を維持するには(現在の仕入値にもよりますが)おそらく20%近くの値引率が必要かと思われます。とはいえ20と言わず、40目指してがっつり値切りましょう。
タイミング的には4〜5月くらいにエルメッドエーザイと小林化工に相見積もり依頼をかけるか、6月を待ってもいいと思います。
これで、第二世代H1受容体拮抗薬でジェネリックが発売されていないのは、残すところあと二品目。タリオン錠とザイザル錠ですね。
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