ラクリミン点眼液。成分名はオキシブプロカイン。
分泌性流涙症、つまり涙が出過ぎる疾患に対して用いられる点眼薬。
添付文書は
こちら。
これと同時に、ヒアレイン点眼液やジクアス点眼液、人口涙液マイティアのようなドライアイ治療薬が処方されることがあります。
一見「どっちやねん!」と言いたくなる処方。これは一体どういうことでしょう?
例によってDIに問い合わせてみました。
結論から書いてしまうと、
ドライアイを併発している分泌性流涙症にはそのような処方となるようで。
つまり涙は出ているけど、その”ノリ”が悪く眼球が乾いているようなケース。あるいは同じく涙は出ているが角膜に傷があるようなケース。
こうした患者にはジクアス点眼液やヒアレイン点眼液などとの併用は別におかしくはなく、むしろ正しい処方と言えます。
もちろんラクリミン点眼液単独の処方もあり得ますし、そちらの方が多いはず。
相反する薬効を持つ医薬品の併用といえば、私はメルカゾールとチラーヂンを連想しますが、それとはちょっと違うパターンですね。
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