2013年8月30日金曜日

月収より年収


社会人になりたての頃「月収ではなく年収で考えろ」と上司からよく言われましたが、当時の私は「今月いくら使えるかが重要なんだから月収以外に何があるっていうんだ」という短期的視点だったため、いまいち意味がわかっていませんでした。

しかしある程度いい歳になってくると年収は重要で、月収を意識するシーンはどんどん減っていきます。

月収より年収を用いるべき理由をまとめました。


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1.解釈に個人差がない


例えば「月収いくら?」と聞かれて”手取り月収”を答える人はわりと見かけます。これでは住民税が特別徴収か普通徴収かによっても違いますし、会社独自の何らかの天引がある場合も数字が変わってしまいます。

しかし「年収いくら?」と聞かれたら、おそらく答えはひとつ。年間総収入金額ですよね。ここで手取り月収をわざわざ足していく人はまずいません。

関連記事:住民税は住む場所によって違う?



2.賞与


賞与がある会社では月収×12=年収ではありません。賞与はその会社によって1.5ヶ月分だったり4ヶ月分だったり、年に2回だったり3回だったり、はては賞与なしの年俸制だったりするので、計算を一般化できません。年収であればそれらも含めた数字になります。



3.残業など季節変動


さらに、繁忙期で残業が多い月と閑散期で残業が少ない月があったりすると月収すら一定ではありません。年間合計してしまえば季節変動は一巡するので、そうした変動を加味した数字になります。




以上です。

とはいえ「月収は無視していい」とまでは言いません。家計が黒字なのか赤字なのかは支出が月収の範囲内に収まっているかどうかを見る必要がありますし、これはビジネスでも同じです。

しかしその人の人材価値を見るときは、通常年収を用います。転職エージェントはオファーに年収を用いますし、ローンを提供する銀行やクレジットカード会社も年収を見ますし、結婚相談所の女性たちも年収を見ます。

年収300万の人と、年収600万の人と、年収1200万の人は、まるで違うライフスタイルを送っているはずですが、これを”月収”で書くと様々な変動要因が組み合わされて、真実が正しく表されなくなることもあります。

まとめると

家計が黒字か赤字かを見るなら月収
目標や指標に用いるべきなのは年収

学生アルバイトならまだしも、社会人なら月収より年収を重視しましょう。