木暮 太一
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ひと昔前は年収1000万円が若いサラリーマンの目標でしたが、最近はそういうわけでもないようで。これを受けて「最近の若い者は向上心がない」とボヤく老人たちは多いでしょうが、私はそうは思いません。
1.人並みに働いて年収600万円
2.人の倍働いて年収1000万円
両者の時間給を比較してみましょう。
1.人並みに働いて年収600万円
週40時間、49週働き、有給休暇を10日取得した人の時間給は
600万円 ÷ ( 40 × 49 − 80 ) ≒ 3,200円
平日は9時出勤17時退勤、土日は休み。健康的な生活ですね。
2.人の倍働いて年収1000万円
週80時間、49週働き、有休はすべて流れた人の時間給は
1000万円 ÷ ( 80 × 49 ) ≒ 2,550円
平日は7時半出勤22時半退勤。土曜か日曜のどちらかで9時出勤14時半退勤。有休は一切取得せず。盆暮れ正月は休めている設定ですが、ここで出勤するようなら時間給はさらに下がります。
2を目指さない若者は「向上心がない」のでしょうか?
いたずらに規模を追い、売上は右肩上がりだが利益率は低迷の一途でジリ貧、社員は疲弊し活路が見えない。そんな日本企業は枚挙に遑がありません。人間でも同じではないでしょうか?
生活に必要な収入を確保したら、あとは時間給を高める努力を
単純な話、休日にアルバイトをすれば収入は増やせます。本業で残業するのも本質的には同じ。しかし、単純に働く時間を増やして収入を上げようとするとジリ貧です。「残業はバカにやらせておけ」と言ったのは誰か忘れましたが、まさにそんな感じ。
生活に必要な額の収入がある前提で、あとは時間給を高める努力をする方が賢いと思います。さらに、取引先が分散されていれば言う事なしです。
アニー・J・ゼリンスキー
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「貧乏暇なし」は、貧乏だから常に働かないといけなくて忙しい、という意味ではありません。小銭を節約するために(あるいは得るために)労力を過剰に投下し、その結果として時間給が底辺に張り付いている人の様です。
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