アレジオン点眼液0.05%、現在発売準備中。予定では今月末には薬価収載され、発売されるようです。
言うまでもなく、既存の抗アレルギー薬であるアレジオン錠/DSの点眼薬バージョン。新剤形ですね。
アレジオン錠 添付文書
http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/650168_4490014F1025_1_09.pdf
1.作用はパタノール点眼液と同等?
第Ⅲ相試験においてパタノール点眼液と比較した非劣勢試験を行い、パスしているようです。
第二世代抗アレルギー薬の内服では最も強いと言われているアレロックに対し比較的弱めなアレジオンですが、点眼にすると互角になるんですね。
パタノール点眼液0.1% 添付文書
http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/400487_1319752Q1024_1_05.pdf
2.作用機序はH1受容体ブロック&CM遊離抑制
抗アレルギーの点眼薬といえば、リボスチン点眼液、ザジテン点眼液、そしてパタノール点眼液があります。
この中ではリボスチンがH1受容体拮抗作用のみで、他3つはケミカルメディエーター遊離抑制作用も兼ね備えています。もちろんアレジオン点眼液もです。
3.ジェネリックの発売は当分先?
医薬品の特許制度は複雑で、「アレジオン点眼液の特許期間はいつまで?」に明確な回答はないようです。
新規物質の特許期間は審査期間を含めて通常15年ですが、用量変更の場合は異常に短かったり(例:クラビット点眼液1.5%)、特許切れの解釈の違いで後発医薬品発売のタイミングが各社ずれていたり(例:アレグラの後発医薬品)しますよね。
アレジオン点眼液は新規投与経路ですし、少なくとも再審査期間が6年あるようでこれより短くなることはありませんが、いつになるかは現時点では不明。
以上です。
なお、薬価は以下の通り。
アレジオン点眼液0.05%:385.8円/mL
パタノール点眼液0.1%:192.9円/mL
しかし、パタノール点眼液って名前でミスってますよね。なぜアレロック点眼液にしなかったのか(^^;
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