2014年5月14日水曜日

アイトロール錠の一般名は硝酸イソソルビドではなく、一硝酸イソソルビド



例えばこんな処方。

Rp1) 【般】一硝酸イソソルビド錠20mg 2錠
分2朝夕食後 28日分

今までアイトロール錠20mgが処方されていた患者さんでした。今回から一般名処方になったようですね。

これをレセコンに入力するには一般名処方を入力→そこから代替調剤機能で銘柄を選択するわけですが、

硝酸イソソルビド錠5mg
硝酸イソソルビド錠10mg
硝酸イソソルビド徐放錠20mg
硝酸イソソルビド徐放カプセル20mg

あれ、普通錠の20mgがない?!?!(・_・;
という状態になることがあります。

試しに選択してみると、徐放錠20mgはフランドル錠20mgのことで、徐放カプセル20mgはニトロールRカプセル20mgのことだとわかります。

じゃあアイトロール錠20mgあるいはその後発医薬品の場合はどうやって入力したらいいんでしょう?



知っていれば何ということはないんですが、アイトロール錠の一般名は「イチショウサンイソソルビド」です。つまり、【般】の右隣の一はイチであってハイフンなどではありません(笑)

ゆえに「ショウサンイソソルビド」でいくら検索してもアイトロールが出てこないのは当たり前ですね。



一硝酸イソソルビド→Isosorbide Mononitrate
硝酸イソソルビド→Isosorbide Dinitrate

前者を”硝酸イソソルビド”、後者を”二硝酸イソソルビド”と呼ぶべきでは?と思いましたが、硝酸イソソルビドの活性代謝物が一硝酸イソソルビドのようで、まぁこうなるか。

活性代謝物の方が初回通過効果を受けにくく、半減期も長いので徐放化が不要、肝機能による影響を受けにくいようです。


沢井製薬 硝酸イソソルビド製剤および一硝酸イソソルビド製剤について

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また、厚生労働省HPに一般名および薬価基準収載医薬品コードの一覧がpdfでダウンロード可能です。一般名や先発⇔後発の変更で迷ったときのためにダウンロードしておいてはいかがでしょう?以下記事よりリンクを貼っています。


関連記事:後発医薬品への変更調剤が可能かどうか確実に確認する方法