後発医薬品普及策の本丸がついにきてますね。応援してます。 / 【財政審】参照価格制度が論点に‐消費税引き上げの対応も http://t.co/XVENizFwWQ
— 雅 (@miyabi0929) 2014, 10月 15
以前からひっそりと議論の俎上には載せられていましたが、ここ最近業界人以外にも知られつつあるこのニュース。2年前の記事ですが、生活保護受給者には後発医薬品を使え?でも書いた通り、後発医薬品普及策のリーサルウェポンとでも言うべき政策。
これが本当に実行されると、医薬品市場のシェアががらりと変わるでしょう。今でこそ「ジェネリックいやだ」と言う人も、「差額は自費で」と言われれば、「同じなら安い方がいいよね」と変わり身するはず。
この医療費削減効果は、いつぞやの”残薬確認”の比ではありません。しかし、いざ実行に移すとなると現実の壁が立ちふさがります。どんな障害があるのか?考察してみました。
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1.薬局の在庫問題
医薬品の品目数は何万とありますが、厚生労働省が定める薬局の在庫品目数は基準1をクリアするのに700品目、基準2をクリアするのに1,000品目です。スーパーやコンビニがすべての商品を揃えられないのと同様に、薬局でも「すべての薬を在庫しておく」のは非現実的です。
仮に700品目の先発医薬品を在庫しているならその後発医薬品も700品目在庫し、計1,400品目を在庫する必要があります。必然的に医療機関の在庫回転率は悪化し、経営を圧迫します。
長い目で見れば、先発:後発比率がある程度見えてきてバランスする日も来るでしょうが、移行期が大変そうですよね。あと、単純に置き場所の問題とか、物流の問題とか。
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2.価格差問題
「後発医薬品の薬価は先発医薬品の6割(あるいは5割)」というのは新しく発売される後発医薬品の話。とっくの昔に特許が切れて先発後発入り乱れて流通している品目の中には、薬価差がほとんどない品目、まったくない品目、逆転している品目すらあります。
サンコバ点眼液0.02%:92円/瓶
ビタコバール点眼液0.02%:84.8円/瓶
ポララミン錠2mg:5.6円/錠
ネオマレルミン錠2mg:5.6円/錠
テオドール錠200mg:17.2円/錠
テオロング錠200mg:18.5円/錠
これらをどうするのか?
また、後発医薬品同士の差額をどう扱うのか?最低薬価の後発医薬品を基本とし、それより高い後発医薬品を調剤するときの差額も自費負担なのか?それとも後発医薬品ならすべてOKとするのか。
3.医師が一般名処方をしない場合
一般名処方が普及して久しいですが、依然頑なに商品名処方かつ変更不可の×をつけてくる処方も少なくありません。医学的理由ならともかく、そうではないものもあるでしょう。例えば、皮膚科Drによる外用薬の品目指定に比べると、内科Drによる内服薬の品目指定は苦しいものがあります。
さらに参照価格制度が実行に移されると、当然先発医薬品メーカーは存亡をかけて仕掛けてくるはず。つまり、「一般名処方なんてされたらほぼ確実に後発医薬品を調剤されてしまう、Drに必ず商品名処方をして頂くんだ」とばかりに、もの凄い営業攻勢がかかるでしょう。
参照価格制度の「後発医薬品での調剤を原則とし、先発医薬品を希望する場合は差額を自費負担」は一般名処方が前提となっているので、せっかく普及した一般名処方の逆回しが起きれば逆風になります。
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以上です。
個人的見解としては、1はまぁなんとかなります。中小特に零細は厳しいでしょうし倒産するところも出てくるでしょうが、市場に任せましょう。
2は逆転だけ是正すれば、あとは放置でもいいかもしれません。価格差がない以上差額もほとんど発生しませんし。
欲を言えば、薬価が下がりきった品目の後発医薬品はすべて発売中止してほしい。これによってシェアを大幅に奪われる先発医薬品メーカーの収益を下支えできますが、まぁ夢物語ですよね。
後発医薬品同士の価格差は悩ましい問題ですよね…どうするんだろ?価格帯を合わせることすらまだできてないし。
3についは、やはり一般名処方の義務化(ないし商品名処方でも後発医薬品を原則とする)しかありませんね。日本最強の圧力団体たる医師会にそんなこと言えないでしょうけど(^^;
あと、配合錠の問題もありますよね。以下参照。
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