2019年1月21日月曜日

唯一のニコチン酸錠、間もなくこの世から姿を消す


トーアエイヨーから販売されていたニコチン酸錠であるところのナイクリン錠50mgが販売中止になりました。(ナイクリン散10%も同様)

ソースは以下。

トーアエイヨー 販売中止のご案内


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一昨年末に既にリリースされていましたが、2018年4月まで出荷は続いていたため、卸さんに在庫がある限りにおいて流通は続いていました。例によって在庫消尽次第終了という流れですが、経過措置期間満了が2019年3月31日に迫っているので、間もなくですね。


驚くべきことに同等の代替品はありません

ビタミンなどというコモディティ中のコモディティの製造をやめるなんて許されるんでしょうか。製薬会社の果たすべきCSRとは!最近ほんと製造中止ラッシュですよね…




かろうじて類似薬としての代替品がこちら。正確にはニコチン酸アミド。そして散剤。

薬価は以下の通り。

ナイクリン錠50mg:6.7円/錠
ナイクリン散10%:6.2円/g
ニコチン酸アミド10%「ゾンネ」:10.8円/g





ちなみに”ニコチン酸”とはビタミンBの一種とされていて、体内で様々な代謝を助けます。「ナイアシンが不足するとペラグラになる」のは有名ですが、この”ナイアシン”というのがニコチン酸およびニコチン酸アミドの総称。(タバコなどに含まれる有害物質である”ニコチン”とは何の関係もありません。)

ナイクリン錠の適用症としては「口内炎や舌炎、接触性皮膚炎、メニエル症候群」など多岐に渡りますが、逆にコレ!という絶大な効果はありません。まぁビタミンですし。



繰り返しますが経過措置期間満了日は2019年3月31日です。もし在庫が残っていても、これ以降は保険請求できなくなるので注意。


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