2011年3月14日月曜日

ジェネリック医薬品に変更するには

だいぶ広く知られるようになってきた”ジェネリック医薬品”ですが、まだまだ普及しているとはいえないようです。病院や薬局側の問題もありますが、患者に「こうすればジェネリック医薬品に変更してもらえますよ」ときちんと説明していない行政側の問題もあります。

そこで、内部事情を知る薬局薬剤師として、どうすれば変更してもらいやすいかまとめてみました。


ジェネリック医薬品に変更しやすいケースは以下の通り。


1.定期的に服用する薬


高血圧や高脂血症などで毎日かかさず服用している薬は、ジェネリック医薬品に変更しやすいです。薬局に対して「毎回ここでもらうから」と言えばだいたいOKしてくれるはず。
逆に、風邪などで明らかに単発の処方では渋られるかもしれません。



2.高額な薬


ジェネリック医薬品の特徴は「安い」こと。なので、当然高い薬ほど効果は抜群です。5000円の窓口負担が、3800円になるかもしれません。
逆に、もともと安い薬をジェネリック医薬品に変更しようとすると見返りが少ないばかりか、薬局も難色を示します。500円の窓口負担を480円にするようなことはやめましょう。



3.かかりつけ薬局がある場合


結局はこれが一番かもしれません。つまり、「相談できる薬局」をもつこと。薬局にもよりますが、一見さんの「ジェネリックにして」は歓迎されないことが多いです。




なぜ薬局がそこまで非協力的(?)かは、以前書いたジェネリックが普及しない理由参照。これを理解した上でその逆をいけばいいわけです。


つまり
Drの力が及んでいない薬局を選び
在庫負担にならないよう、毎回その薬局で薬をもらい
”固定客がつく”というメリットを提供する


「病院と、そのすぐ近くの薬局」という点分業モデルではなく、「遠くの病院と、家の近くの薬局」という面分業モデルが普及すれば、後発医薬品調剤率はまだまだ上がると思います。