タイトルは レセプト審査は無駄だらけ です。
概要を簡単にまとめますと、
1.支払基金と国保連、二つに分けてる意味はない
2.審査で200億円の医療費を削減しているが、かかった経費は870億円
3.全国一律の審査基準を作れ
1について
審査後は各保険者に請求されるわけですから、審査機関がふたつある意味は確かにありません。書いてある通り、役人の天下りが目的でそうなっているだけ。そして実際に働いているのは非常勤職員だったりするんだろうなー。
2について
これはどうかな。公的機関にとって黒字は必須ではありません。むしろ消防や警察のように赤字が普通です。問題にすべきは高コストかつ非効率運営。
3について
医療業界に限った話ではありませんが、役人はゼロイチの基準を作りたがりません。裁量の余地を残してそれを自分たちの権力とするからです。
最も大事なポイントは3の「全国共通の基準をつくること」です。さすれば審査の完全自動化が可能になり、「審査機関が二つある意味ないよね?一つにしよう」どころではなく、「審査機関いらないよね?」になります。当然役人は死ぬ気で反対してくるでしょうね。
”レセプト請求オンライン化”とか言われていますが、実際のところは”電子的手段でデータを送信している”というだけ。その後はアナログに処理されるので、”情報化”どころか”電算化”ですらない。
(情報化と電算化の違いについてはこちらの記事をどうぞ。韓国の鉄道改札には賛否両論ありますが、それはさておき情報化と電算化の違いについて勉強になります。)
”情報化”の概念に従い、ゼロベースでレセプト業務のあるべき姿を考えると
そもそもレセプト業務をしないこと
これがゴールになると思います。
また改めて書きます。
以前から思っていましたが、日経DIで一番面白いのはInside Outsideだと思います。それ以外は正直、取るに足りない情報、建前、お勉強のどれか。
いや、お勉強も大事なんですけどね^^;