処方せんに確認すべき事項があったときは、病院に問い合わせをしてからでないと調剤してはならない。この問い合わせを”疑義照会”といいます。
これを行う際に注意すべきポイントを3つにまとめました。ベテラン薬剤師にはどれも当たり前のことですが、新米薬剤師は参考にしてください。
1.すぐに本題に入る
ビジネスマナーとして「○○薬局の○○です、お世話になります」はもちろん言いますが、その後すぐに本題に入りましょう。
初めて問い合わせをする病院なら、疑義照会したい旨を伝えて先方の指示に従い、メインの処方元なら患者IDを伝えるなり生年月日を伝えるなり、所定の手順に従いましょう。
つまり「えーっと」だの「今よろしいですか?」だの「ちょっとお伺いしたいことがあるんですが」だのは言う必要ありません、お互い忙しいのですから。
2.内容を手短に、漏れなく、明確に伝える
最も実力差が出るのはここですね。「あの人、長々と話したけど結局何が言いたかったのかわからない」とならないよう、苦手な人は論点をメモってから電話しましょう。
同じ内容を伝えるのに20秒しゃべるよりも10秒で済む方がいいです。余分な要素を削り、手短に。
確認事項が複数ある場合は最初に「確認したいことが○つあります、まず1つ目は…」と言うのも忘れずに。これを言わないと薬剤師、電話の受け手、Drと3人全員二度手間になります。
3.わざと大きい声で復唱する
これはできればですが、確認できた内容を復唱しますよね?このときわざと周囲に聞こえるように大きい声で。デキる事務はそれを聞いています。電話を切る頃には入力は終わって帳票のプリントアウトが始まっていることでしょう。
もちろんその薬局の構造や業務フロー、そのときの混雑具合や疑義照会するべき内容によって臨機応変に対応を。
長野慶太
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