私は明確にジェネリック医薬品賛成派で推進派ですが、そんな私でも「それはないわー」と思う、ジェネリック医薬品(以下、後発医薬品と記載)メーカーのあまりいけてない経営方針を列挙してみました。
世間で言われる後発医薬品に対する負のイメージは、偏見や知識不足を除けばこのあたりからきているのではないかと推測します。
1.不採算品目は販売しない
例えばアレロック(一般名:オロパタジン)やリバロ(一般名:ピタバスタチン)など大型商品には30社ほどゾロゾロと群がって後発医薬品を発売するのに対し、小型商品には数社のみしか発売しなかったり。
前者は先発医薬品メーカーもゾロゾロに加わっていることが原因ではあるんですが。後者もちゃんと発売する後発医薬品メーカーは信頼できると私は考えています。
また、複数規格ある品目の一部規格しか販売しないこともあります。例えばラシックス(一般名:フロセミド)には10mg錠、20mg錠、40mg錠、4%細粒と複数規格ありますが、トーワとイセイは40mg錠のみ、タイヨーは20mg錠と40mg錠のみ、EMECは4%細粒のみという感じです。
これをされると、規格によって「」内のメーカー名が変わってしまいます。単に気になるというものありますが、患者の混乱や誤解は極力避けたいのです。
ラシックス錠10mg/ラシックス錠20mg/ラシックス錠40mg/ラシックス細粒4% 添付文書pdf
とはいえ、先発医薬品にない「あればいいのに」な規格が後発医薬品で販売されるというケースもあるんですが。アジスロマイシンの500mg錠とか、プランルカストの225mg錠とかね。これはGJ。
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2.包装やPTPシートのつくりが安っぽい
後発医薬品あるあるですが、包装やPTPシートのちぎりにくさといったらないですね。脱シートしにくい商品も多い。ある意味仕方ないんですが。
対して、先発医薬品であるプレタールOD錠なんて超開けやすい。指先で軽くつまんですーーーっと気持ちよく開封。10Tシートから4Tちぎって取るときもストレスフリー。
ちょうどキットカットと、イオンPBのチョコウエハースの関係と同じです。
しかるに、イトリゾールカプセルを販売しているヤンセンは先発医薬品メーカー失格。あのちぎりにくさは無い。薬価バカ高いのに一体どういうことだ。
— 雅 (@miyabi0929) 2013, 12月 12
3.品薄、不合格品、製造中止など
安定供給問題ですね。何らかの理由で品薄になったり製造工程に不具合があったりして一時的に流通がストップ、あるいは製造中止で永久にストップ。
これをされると薬局としては打つ手がないので絶対に避けたいところですが、外部からそのリスクを推し量ることが非常に難しいため、せいぜい会社の規模や過去の事例から学ぶしかありません。
以上です。
これらの問題を解決するべく努力し続けている後発医薬品メーカーを、私は応援しています。
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