眼科の処方を調剤すると
「この目薬何日分なの?」
「この目薬どれだけ持つの?」
患者さんからたまに聞かれるこの質問。
もちろん品目や用法によるので答えは様々ですが、即答できないと薬剤師としてちょっと恥ずかしいですよね。
知らない人、うろ覚えだった人は以下の通り覚えてください。
1滴は50μL、つまり5mL点眼液は100滴点眼が可能
例を挙げます。
カリーユニ点眼液0.005% 1本(5mL)
1日4回両眼点眼
1日の点眼回数が8回なので、100÷8=12.5日
ジクアス点眼液3% 1本(5mL)
1日6回両眼点眼
1日の点眼回数が12回なので、100÷12=8.3333…日
タプロス点眼液0.0015% 1本(2.5mL)
1日1回両眼点眼
1日の点眼回数が2回なので、50÷2=25日
この要領で、どんな用法でもどんな品目でも、簡単に計算できますね。
ただし、次のように一ヶ月を超えるようなケースは注意。
キサラタン点眼液0.005% 1本(2.5mL)
1日1回右目点眼
1日の点眼回数が1回なので、50÷1=50日分
以下、添付文書より抜粋。
取扱い上の注意
開封後4週間経過した場合は、残液を使用しないこと。
「開封後一ヶ月経過したら残っていても廃棄すること」と伝える必要がありますね。理由はもちろん、開封後空気中からの雑菌による汚染。汚染が進むと薬液に濁りが見えるのがそれです。薬効に影響はないはずですが、衛生上の問題で使用しないことが望ましいでしょう。
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