2013年4月24日水曜日

塗り薬は何日分?

軟膏


皮膚科の処方を調剤すると

「この軟膏何日分なの?」
「このクリームどれだけ持つの?」

患者さんからたまに聞かれるこの質問。

もちろん品目や用法によるので答えは様々ですが、即答できないと薬剤師としてちょっと恥ずかしいですよね。

知らない人、うろ覚えだった人は以下の通り覚えてください。


1FTU(≒0.5g)が両手に塗る1回量


FTUはFinger-Tip Unitの略。チューブからにゅっと絞り出して指の第一関節の長さに1回出せば、これが1FTU≒0.5g。

ただし、これは25gチューブでの量であって、5gチューブになると半分くらいになるようです。(チューブの口径が違うため。)

が、話を簡単にするためひとまず1FTU=0.5gということで進めます。


例を挙げます。


デルモベート軟膏0.05%  15g 
1日2回両手塗布

1日使用量が2FTU≒1.0gなので、15÷1.0=15日分


また、部位別にだいたい目安となる塗布量があるようで


手   : 1FTU
腕   : 3FTU
体前  : 7FTU
体後  : 7FTU
顔首  : 2.5FTU
足   : 6FTU
片足裏 : 1FTU

※ あくまで目安です


再び例を挙げます。


ハイアラージン軟膏2%  10g 
1日2回両足塗布

1日使用量が4FTU≒2.0gなので、10÷2.0=5日分


アンテベート軟膏0.05%  30g 
1日2回腕塗布

1日使用量が6FTU≒3.0gなので、30÷3.0=10日分


この要領で、どんな用法でもどんな品目でも、簡単に計算できますね。

なお、ステロイド薬か抗真菌薬かで塗布量を変える必要はないようで、上記の方法で同様に計算できます。


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