ここでいう大手とはアインファーマシーズや日本調剤、クラフトのような上位3位に入る規模の上場企業で、中小というのは上位10位にも入っていないローカルチェーンから零細まで。
大手→大手→中小と渡り歩いている私の個人的意見ですが、最初は大手の方がいいと思います。理由はみっつ。
1.大手は当たり前のレベルが高い
例えばシステム面。レセコンや調剤監査システムなどのハード面はもちろん、勤怠や教育システムの「これくらいあって当たり前」レベルが大手は非常に高いです。
人材面でも同じく「これくらいできて当たり前」レベルが大手では非常に高い。もちろん会社にも店舗にもよります。
最初にレベルの低い会社ないし店舗に勤務すると、それが当たり前になってしまいます。逆にレベルの高い会社ないし店舗に勤務すると、それが当たり前に。
人材面は大手or中小で一概に言えませんが、システム面は圧倒的に大手の勝利でしょうね。また、仕事ができるようになるまでの長時間労働をする時期にあって、残業代をきちんと支払ってくれるのも大手です。
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2.人材に流動性がある
新卒の多くは大手を志望するため、良くも悪くも人材に流動性があります。流動性があるということは競争も激しい。その中で出世してマネジャーなどの幹部になっている人は、優秀である可能性が高い。
対する中小は新卒の獲得が難しく、基本的には大手から流れてくる人材の受け皿になることが多い。流動性がないと腐りやすいのはお金も水も人も同じ。
もちろんそんな会社ないし店舗ばかりではありませんが、流動性があるに越したことはありませんよね。
3.大手は市場経済メカニズムで動き、中小は社長の一存で動く
経済合理性で動くのが大手、社長の一存で動くのが中小です。
もちろん程度はそれぞれですし、メリットデメリット両方ありますし、大手でもトップダウンはあるでしょう。あくまで傾向として、です。
好みもあるので好きな方で。
PHP研究所 (2012-04-06)
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私の主張をまとめると、「自分がどれだけ成長できるかはどんな人と一緒に働くかが大事だけど、それは自分でコントロールできない。ただ、システム面の不備を避けたいなら中小はやめとけ」ということですね。
現場でのOJTに関しては、とにかく大型店舗がオススメですよ。しかも超忙しいとこ。京都の某刑務所、もとい薬局みたいな。暇な小型店舗に配属されたら(自分の成長を考えるなら)すぐに辞めた方がいいくらいです。
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