的外れな残薬確認の意義と、真の解決策の続き。
前回も書いたように、私はお上が音頭をとっている”薬剤師による残薬確認の意義”には否定的です。「塵も積もれば〜」とは言うけれど、巨大集塵機を使わずに人の手で塵を積み上げさせようとしているあたり、「骨折り損のくたびれ儲け」になるのは目に見えています。
福岡市では
節薬バッグなる運動もあるようで(ブログ読者からの情報提供)一定の効果を上げているようですが、こうした地域・個人レベルでの取り組みは、いわば人の手で塵を集める行為。目の前の患者さんの負担を減らすのには効果的ですが、国の医療費に対する効果は誤差範囲。
ではどうすればいいか?
薬剤師が人海戦術でもって残薬確認をするのではなく、医薬品市場の流通の最適化を行い(患者宅ではなく)流通過程にある不良在庫を削減すること、が前回の結論でした。
文末に書いた3つの解決策を順番に。