「お薬手帳を持参せずば薬剤服用歴管理指導料は7点減点」が始まり早3ヶ月。皆様いかがお過ごしでしょうか?
4月以降、薬局でお薬手帳を断ると窓口負担金が安くなりますで書いた通り、お薬手帳を持参していない人には薬剤服用歴管理指導料41点を算定できず、7点減点の34点になるわけですが、この41点の算定率はどんなもんでしょうか?
何人かにインタビューしてみたところ、面白い結果が得られました。
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1.真面目な薬局は20%前後
ここでいう「真面目に」とは、「お薬手帳を本当に持参した人からのみ算定する」ということ。字面通り受け止めると当たり前なんですが。こうした薬局の算定率はだいたい2割前後のようです。
もちろんお薬手帳の有用性を説明し、次回の持参を促すわけですが、実際に行動に移す人はやはり少数という悲しい現実。
ちなみに、イオンの薬局がこの路線のようです。さすがくそ真面目イオン。「汚いことは一切したくない!」という潔癖性の薬剤師はイオンおすすめ。
2.仮手帳を半ば強引に渡す薬局は70〜90%
ほとんどの薬局がここに属するようです。「お薬手帳は家にある」という人に対して新しい手帳を発行し、「次回持ってきてくれたらまとめます」というやり方。
「強引にでもお薬手帳の正しい使い方にもっていくため」(某大手薬局チェーンのマネジャー談)らしいですが、結局金目でしょ。
「お薬手帳7点」で困ることの一つは、持参してないだけの人にも、半ば強引に作成して渡すよう経営者からプレッシャーがかかることだよね。普通に考えて家にあるんだから新しく作るとか無駄なんだけど、それじゃ点数がとれないからと。併用薬チェックができていないのは同じなのにね。
— 雅 (@miyabi0929) 2014, 6月 23
「お薬手帳はお持ちですか?」
「お薬手帳ねぇ…家によおさんあるわハハハ(苦笑)」
何かがおかしい何かが。
あと、そこまでやる薬局は公費の人はごにょごにょ…だったりもしますよね。いえ、何でもありません。
3.100%算定の薬局も
みなまでいいません(笑)
零細には多いんじゃないでしょうか。
以上です。
個人的には無駄な仮手帳には反対ですが、経営者の気持ちもわかります。処方せん枚数が3,000枚/月とすると7点×3,000=21,000点=210,000円/月の減収減益ですからね。正社員一人雇えますよ。
経営者は経済原則に従って当たり前の行動を取るだけであり、それは患者も同じ。悪いのはヘンテコな制度を作ったアホです。
次回の改定で再び見直されることを願いします。そしてできれば、その年の1月から始まっている(はずの)共通番号制と連動した仕組みを切望します。
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