小児用のアレルギー疾患治療薬、ジルテックドライシロップ1.25%。(たまに◯◯疾患治療剤とかいてあるものを見かけますが、治療薬ですよね。どうでもいいか。)
ジルテックドライシロップ1.25% 添付文書pdfの用法欄より以下抜粋。
〔小児〕
通常、2歳以上7歳未満の小児には1回0.2g(セチリジン塩酸塩として2.5mg)を1日2回、朝食後及び就寝前に用時溶解して経口投与する。
通常、7歳以上15歳未満の小児には1回0.4g(セチリジン塩酸塩として5mg)を1日2回、朝食後及び就寝前に用時溶解して経口投与する。
要するに、1回あたりの服用量は0.2gか0.4gのどちらかです。そうなると製品としては0.2g包と0.4g包があれば済むわけですが、現実は上の写真の通り、なぜかバラ100g瓶と0.4g包のみの販売。(0.8g包は成人用)
だいぶ前に書いた以下記事のときと状況は変わっておりません。絶対わざとでしょうが、これを解決する手段があります。
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タイトルの通りですが、後発医薬品への変更です。セチリジン塩酸塩DS1.25%「タカタ」に変更してください。上の写真の通り、0.2g包も販売しております。
セチリジン塩酸塩DS1.25%「タカタ」 添付文書pdf
0.2gは2歳〜6歳の幼児に投与するものですし、薬局で分包したものよりも清潔に保ちやすい既成品の方を渡してあげたいものです。後発医薬品への変更不可欄に×がついていない限りはどんどん変更していきましょう。
なお、同成分でもういち銘柄、セチリジン塩酸塩ドライシロップ1.25%「日医工」もありますが、こちらは先発医薬品と同じく0.2g包は作っていません。なぜ?こういうときこそ後発医薬品メーカーの出番なのに。アジスロマイシンのときとえらい違いです。
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