アタラックスPシロップ、一般名はパモ酸ヒドロキシジン(あるいはヒドロキシジンパモ酸塩)。
シロップですし明らかに小児に用いる医薬品であるはずなのですが、添付文書には成人用量しか記載がありません。添付文書は以下。
http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/671450_1179019Q1030_2_02.pdf
小児に用いる場合、その用量はどのように設定すればいいのでしょうか?例によってDIに聞いてみました。
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ポイントはふたつ。
小児への投与は適応外処方のため、公式には用量設定は存在しないこと。
年齢や体重ではなく、症状の程度によって用量を決めるべきであること。
つまり、完全にDrのさじ加減ということになりますね。。。
ある文献では以下のような目安量の記載があったようです。
乳児:4〜8mg/日
幼児:15〜25mg/日
学童:5〜50mg/日
(mgは力価)
薬価は2.9円/mL。太古の(?)薬ゆえこれ以上下がらないところまで薬価が下がっていますね。
皮膚疾患だけではなく、精神疾患にも使える良い薬。こういう良薬の薬価はもう少し上げてもいいんじゃないかと思います。
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