2014年4月8日火曜日

「薬はなぜ効くか?」薬理作用のみにあらず

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薬は薬理作用のみで効いているのではありません。

もちろんin vitro(試験管内)で検査した後in vivo(生体内)で効果が確認され、ダブルブラインドやクロスオーバー比較試験で効果に有意差が見られたもののみが市場に出てきているわけですから、薬理作用は確かです。

しかしその他にも効く理由があり、これを無視するのは木を見て森を見ず。薬が効く(病気が治癒する)要因を3つに分けました。



1.薬理作用


これは当たり前ですね。「この受容体をブロックするからこうなって血圧が下がる」「この酵素を阻害するからうんぬん」。

もちろん薬の効果の大部分はこれですが、これだけではありません。



2.時間経過


例えば咳が出るからと咳止めを飲んでしばらくすると咳が止まり、「薬が効いたんだな」と思いきや時間経過で治っただけだったり。

例えば風邪だからと解熱薬を飲んでしばらくすると体がラクになり、「薬が効いたんだな」と思いきや一時的な解熱だけで、そのまま風邪が治癒すると薬のおかげと思いがちです。

関連記事:風邪で抗生物質を飲むな!熱も下げるな!



3.プラセボ効果


プラセボ、プラシーボともいいます。偽薬効果。要は「効くと信じていれば効く」ってやつです。

有名なのは、不眠に処方された睡眠薬という名の乳糖ですね。これはあながち馬鹿にできないもので、「病は気から」「信じる者は救われる」なんです。

吐き気を訴える人に吐き気止めを与えると3分後に具合がよくなったり。いや早すぎでしょ、みたいな。まだ吸収すらされてないよ、と。

あと、「先生が処方してくれたワセリンを塗ってたら膝に溜まっていた水がなくなった」なんてのもいました。いくらなんでも無茶すぎるでしょwwwとは思いましたが、笑顔で「よかったですね^^」と返しました。その人がそう思っている以上それが真実なのです。

とはいえチラーヂンやデパケンやリスパダールなど、服用し続ける必要がある薬に対して、「病は気から」と服用をやめてしまうのは誤りです。「効くと信じること」はあくまで薬理作用の補助でしかありません。医師または薬剤師の指示に従いましょう。



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