タイトルのままですが、最近つくづく思います。
採用の際に年齢や性別で差別するのは社会通念としても「良くないこと」と認識されているし、それを禁じる法律もあります。これは日本だけではなくグローバルスタンダードであるようで、米国などは「面接時に年齢を聞くことすら違法」とされているようです。
Wikipedia 年齢差別
それ自体はもちろん良いことだと思うんですが、それを逆手に取ったフリーライダーも少なくないようで、彼ら彼女らの問題点を考察してみた。
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【男女差】
最近でこそ「終身雇用は高コスト、適当な年齢で勝手に退職してくれる女性の方がいい」という会社も増えているようですが、かつては、あるいは今でも多くの会社は男性の方を積極的に採用します。
色んな要素がありますが、女性特有のデメリットとして”生理周期”がありますね。個人差はあれど、一ヶ月に一度何の理由もなく不機嫌な日が訪れます。そのことで仕事に支障がでるケースは枚挙に暇がない。
女は一ヶ月に4回 性格が変わるって 話、知っておくべき。女性ホルモン 大きく分けて一ヶ月に4種類。どんよりとネガティブな一週間、きらきらしてスケベな一週間、冷静をとりもどす一週間、いかりに満ちた一週間。 …責めないで。女だって、ツライ。 pic.twitter.com/dukBKYoV
— JASMINE (@J_A_S_M_I_N_E_) 2013, 2月 4
もちろん本人が悪いわけではなくホルモンの作用であり、このこと自体は責められることではありません。仕方のないことです。
しかし、中には「開き直り」というか「逆ギレ」というか、「生理なんだからしょうがないでしょ」と無条件全面免責を当然のように要求してくる女性もいるようで。これはいけませんね。
例えば、生まれつき低血圧ないし低体温症で早起きが苦手、毎朝ギリギリに出社してくる女性。「生まれつきなんだからしょうがないでしょ」は通じませんよね。ギリ出社のデメリットを他の面でカバーするしかありません。
これと同じで、生理周期による気分のup-downが激しい女性は「開き直る」のをやめ、アフターフォローに努めるなり、他の面で成果をあげてカバーするなり、周囲の理解を得て生理休暇(有給)を取得するなりの対策はするべきです。
「私は悪くないし、ホルモンのせいだし」などという他責的な思考を続けていると異性どころか同性からも嫌われ、女性全体のイメージ低下にもつながり、「やっぱり女性を採用するのは…」ともなりかねません。
入り口での差別を禁止しているんだから、同様の理由による言い訳も禁止で。
【年齢差】
「仕事力のピークは30代から40代にかけてであり、その後は緩やかに低下していく」というのは定説です。事実、単純な仕事の処理能力は加齢と共に落ちていくのは避けられません。
記憶力も落ちるため新しいことが覚えられず、運動能力も落ちるため素早い動きもできず、人通りが多いところで邪魔になっているのはたいてい高齢者。
さらに言えば、仕事に対する情熱も意欲も薄く、新しいテクノロジーにもついていけず、ついていく気もなく、「もうトシなんだから、そんなせかせか働きたくないよね」などと言う人もいたり。
仕事のできる人は、「仕事の処理能力のピークは30代から40代」というのを認識していて、加齢と共に仕事のやり方を変えていくようです。つまり、「せかせか働く」ことをしなくても仕事でバリューを出せるやり方を取るわけで。
しかしそんな人はごくごく一部。年齢も手伝って仕事のできる人とできない人の差は絶望的なくらい開いています。
結果、「採用するなら若い人」となるのは当然です。しかし「年齢差別の禁止」があるわけで…
高齢者にわざと重い荷物を持たせるような仕事をふったりするのは明らかに問題がありますが、そういった点に配慮すればさえ他の人と同じ成果を求めるのは当然。「加齢による能力不足」ではなく「その人自身の能力不足」という認識で。
入り口での差別を禁止しているんだから、同様の理由による言い訳も禁止で。
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もっとも、実際には「不採用という年齢・性差別」ではなく、「薄給という年齢・性差別」が行われているわけで、これはこれで合理的なのかも?
(出展:年収ラボ)
結果、ある程度言い訳の余地が残されていると考えるとしっくりくる?このもやっとした感じがいかにも日本的ですね。
逆に、「女性特有のデメリットを押し殺してがんばる女性」や「高齢でも自己研鑚を怠らない高齢者」が割を食っているのかもしれません。
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