紙ベースお薬手帳普及策の愚で書いた通り、今回の改訂はお世辞にも素晴らしいものではなかったと思います。ただ、その中で少なからずよかった点もあるので取り上げます。
それは一般名処方です。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/iryouhoken15/dl/h24_01-06.pdf
上記P39参照
要は一般名処方を行うと、2点(20円)取れます。
(後発品が未発売の先発医薬品は除く)
私の予想は
「2点程度で一般名処方を出す医者がどこにいるんだよ」
でした。
なぜなら一般名処方をした時点で品目決定権は薬局に移り、結果、製薬会社とのつながりがなくなるからです。(もちろん先発品は除く。)医師がそんなことを許すはずがありません。
だからこそ「一般名処方は出さないだろう」と思っていたのですが、先日ふと気付きました。
”1処方につき1つでも一般名処方があれば2点が算定可能”
つまり、どうでもいい品目をひとつ一般名処方で出しておいて、他は今まで通り。こうすることで製薬会社との関係はそのままに、2点を取ることができます。
「なんだ意味ないじゃん」と思いますか?千里の道も一歩からです。
レセプトオンライン請求もそうですが、まずは準備させ、体制を整えさせ、徐々に本丸(本来の目的)に近づいていくわけです。ひとまず一般名処方普及への足がかりとしては十分だと私は思います。飴(2点)も安上がりですしね。
個人的には2点だと割に合わないからやるべきではない、と思うのですが・・・薬局のハイリスク薬のように。
余談ですが、私は一般名をかなり記憶していて妻によく気持ち悪がられます^^;一般名なんて覚えてないよ今から覚えなきゃという薬剤師が多いようですが、ようやく私の時代がきたという感じです(ドヤ顔)
どんとこい一般名処方。